モロコと名前がついていますが、分類上はタモロコやホンモロコとは異なります。ニゴイやカマツカに近いカマツカ亜科に分類されます。スゴモロコ属は日本に4種生息しています。4種ともよく似ており、体側の模様やウロコの枚数、口ヒゲの長さなどに違いがあるものの、見分けるのは難しいです。
大きさは全長10センチ前後、この画像のように砂底で群れていることが多いです。
これらの画像のものは、コウライモロコよりも体が細長く頭部の丸みがないため、スゴモロコの可能性が高いと思われます。コウライモロコとスゴモロコは亜種関係にあります。スゴモロコは本来、琵琶湖の固有亜種なのですが、放流などにより他の地域に拡散されてしまっているようです。
底を突いてエサを探しています。雑食性で、主に水生昆虫やヨコエビなどを食べます。
タモロコが近くにいました。上がスゴモロコ属で、下がタモロコです。こうして比べて見ると、外見がずいぶん異なるのがわかります。
口ヒゲがあります。
但馬では円山川水系でコウライモロコが確認されているほか、矢田川でもスゴモロコ属の記録があります。ただ、矢田川のものはコウライモロコではなく、移入されたスゴモロコである可能性が高いとされています。機会があれば詳しく調べてみようと考えています。