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サンコウチョウ

月日星ホイホイホイ

サンコウチョウはスズメ目カササギヒタキ科に属する夏鳥です。このグループは本州ではこの一種のみで、4月後半になると南の越冬地から繁殖のために戻ってきます。

サンコウチョウの最大の特徴は成鳥オスの長い尾羽で、体の2倍以上の長さがあります。飛ぶのに邪魔になりそうに思いますが、長い尾をヒラヒラさせ、浮力やバランスをとりながら込み入った枝を上手にすり抜けて飛びます。

胸から上の頭部は黒く、光が当たると紫の光沢を放ちます。アイリングは鮮烈なコバルトブルーで、くちばしも同じ青色です。くちばしを開くと口の中の蛍光グリーンが見えます。黒い頭にこれらの色が強烈な印象を与え、長い尾羽で飛ぶ姿も含め、英名でParadise Flycatcher(パラダイス・フライキャッチャー)と呼ばれるゆえんも納得されます。

これはメスですが、黒や青い色が全体的に薄く、オスのような長い尾羽がありません。サンコウチョウはメスもオスと同じように鳴きます。「月日星ホイホイホイ」と聞きなされ、この3つの光が三光鳥の標準和名となっています。

サンコウチョウはここ10年ほどで大きく生息数を伸ばした種の一つです。この鳥の好む暗い林が、人が里山を利用しなくなってどんどん増えてきたからです。人が里山を管理していた時代、サンコウチョウは暗いスギ・ヒノキ林の上の方に時々見かけるくらいの、かなり珍しい野鳥の一種でした。そんな暗い高い場所で暮らすサンコウチョウの写真撮影は簡単ではありませんでした。

近年、サンコウチョウは全体的に暗くなった里山林のあちこちで、苦労することなく観察できるようになりました。姿を見つけるのは慣れないと簡単ではないですが、特徴的な「ホイホイホイ」の鳴き声は、少し注意してみるだけで気付きます。

人が手入れをしなくなった里山が荒れ放題と表現されることが多いです。変化したそんな里山環境を生息環境として歓迎し、数を伸ばしてきたサンコウチョウにとっては、快適な環境となったというわけです。

自然界を人間側の一方的な視点から見るのではなく、そこで暮らす生きものの視点から逆向きに見てみると、多くのことに気づかされます。

 

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