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アライグマ

日本の侵略的外来種ワースト100

スイカの季節です。2025年の今年は梅雨の時期に雨が降らず、早い梅雨明け宣言以降長い日照りが続いています。農作物への影響も大きく、野菜や稲を中心に農業被害が広がっています。一方で果実は糖度が高く、特に夏の定番スイカ、今年は甘くて美味しいです。

畑になっているスイカを食害する動物がいて、農家を困らせています。タヌキやカラスの犯行現場は目撃も多いのですが、夜行性の哺乳類による食害は人目の付かないうちに行われ、犯行者を特定することが難しいです。穴の開いたスイカを前に、カラスにやられたと思っていても、実は夜行性の哺乳類に食害されている場合が多いです。

スイカ好きの哺乳類は多くいます。タヌキをはじめ、サルやツキノワグマもスイカが好きです。1970年台以降、日本中で数を増やして行ったアライグマも、大のスイカ好きで知られています。同じく外来種のハクビシンも、スイカを始めとする農作物、特に果実にに大きな被害を与えます。
※ アライグマ スイカ で検索してみてください。たくさんの被害写真が出てきます。

アライグマの野生化が広まったのは、1970年台に放映されたアニメの主人公の影響がもとで、ペットとして飼われていたアライグマがやがて野外に逸脱し、野生下で数を増やして行ったと言われています。ひょっとして、アライグマの英名をラスカルと思っている人も多いのかもしれません。英名はraccoon(ラクーン)です。

但馬でも2000年あたりから目撃されるようになり、今では看過できないほどの獣害動物として駆除の対象となっています。姿はタヌキに似ていますが決定的な識別ポイントは尻尾の縞模様です。

今回掲載した写真は昨年11月に出石川で撮影したものです。朝の早い時間帯でしたが、右岸の護岸沿いをトボトボと上流に歩いていました。アライグマは雑食性で何でも食べるといった表現がぴったりかもしれません。特に水辺で甲殻類をはじめ色々な小動物を捕食し、その様子が餌を「洗って食べる」ように見えることからその名があります。

農家にとってはやっかいな外来生物アライグマ。もともと日本にいなかった生きものが野生化したのは、私たちに責任があります。農作物被害をはじめ、在来生物を駆逐し、人の生活を含めた従来の生態系を乱す動物と、この先どう折り合って暮らし続けていくのか。ほかの外来生物と同様、むずかしい課題です。

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