5月の里山は、いろいろな昆虫が活発に活動を始め、とても賑やかになります。緑の金属光沢に輝くミドリカミキリは普通種ですが、出会うときはいつも偶然なので見つけるとうれしくなります。体長約20mm、触角や足が長いためかとても大きく感じます。アオカミキリやオオアオカミキリも近縁の種ですが大きさが異なるので区別できます。日本全土に生息し、国外では中国や朝鮮半島にも分布しています。
成虫はウツギやガマズミなどの花に集まります。幼虫はクリやコナラなどを宿主とし、材を食べます。これらの倒木や伐採木には産卵のため成虫も集まります。標高があがるほど出現時期は遅くなり、7月にはノリウツギなどでも見られます。