山際の落ち葉の溜まったところ、少し湿った感じで、雨が降ってから2,3日後、梅雨の合間とか、葉っぱをめくって変形菌の子実体を探す。。。
サカズキホコリの仲間にもいろいろとあるが、このキサカズキホコリは、黄~レモン色がとても印象的で美しい変形菌だ。
素直に成熟した子実体は、端正に直立して高さ1.5㎜程度になり、子嚢はほぼ球形~倒卵形、下部はサカズキホコリらしく少し肥厚して盃っぽくなっている。子嚢壁全体に石灰を沈着させ、蓋は作らずに裂開は不規則。
この姿形は、色は違うが同じサカズキホコリ属のマルサカズキホコリという種類によく似ていると思う。
裂開の中から、黒い胞子と黄~白の石灰節が覗いている。柄も黄~赤褐色で、全身がイエロー。
少しいじけた子実体は、柄が短くて、子嚢の形がいびつになり、子嚢壁に石灰の沈着がやけに多くて、黄色が濃厚だったりする。
ひねた場合のいじけた感じも、マルサカズキホコリによく似ていると思う。
春から秋にリターにやや普通。