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ニワウルシ 果実がつくと目立ちます

ニワウルシ ニガキ科

ニワウルシは中国原産の雌雄異株の落葉高木で、日本には明治初期に入ってきています。

ニワウルシは日本でも街路樹としても植えられていると聞きますが、私は、円山川の河川敷(八鹿町)に群生しているのを見たのが最初です。堤外民地と思われる場所で畑作がされていましたが、年々、耕作が放棄され、いつのまにかニワウルシが出てきました。

最初の頃は、木と木の間が空いていて、地面が見えましたが、今はぎっしりと密生していて地面は全く見えません。また、堤防の本体にも生えてきているので根が堤防を壊さないか、大きく育った樹林が川の流れを妨げるのではないかと心配になるほどです。

道沿いを歩いてみるとニワウルシの独特の臭いがしました。

ニワウルシは、葉が羽状複葉でその様子がウルシに似ています。ニワウルシとウルシは科が違います。ニワウルシでかぶれることはありません。

庭木や街路樹として利用するために導入されたのでニワウルシという名前になったのでしょう。

これからグングンと大きくなりそうです。

またシンジュという別名もあります。神樹と書きます。30m近くにまで育ち、とても立派な姿になることが由来のようです。中国でつけられた名前かと思えば、そうではなく英名「Tree of Heaven」を和訳したもののようです。

このニワウルシ、コウノトリの郷公園でも増え始めました。山の中に点々と出てきました。果実は、翼果です。種子の周りを羽のようなものが取り囲んでおり風散布に適しています。どこかから飛んできたのでしょう。少なくとも100mくらいは飛ぶと言われています。ではなぜ、ニワウルシばかりが増えるのでしょうか?

石田弘明氏が書かれた「ニホンジカ高密度生息地域の森林伐採跡地に分布する外来木本ニワウルシ群落の種組成と構造」という論文を読むと、林の皆伐によって日当たりの良い場所ができると、そんな環境を好むアカメガシワ、カラスザンショウ、タラノキ、ヌルデ、クサギなどの在来種に混じってニワウルシが芽生えてきますが、在来種はニホンジカに食べられてしまい、ニワウルシだけが残るというようなことが書かれています。その他、興味深いことが多々書かれています。ニワウルシを知りたい方はぜひご一読ください。

さて、円山川のニワウルシですが、石田氏の調べられた朝来市多々良木のニワウルシが生え始めたのが2002- 2005 年だということが分かっています。もう20年も前です。支流伝いに流れ着いたのかもしれません。

しかし、ニワウルシが食べられない理由、それは分かりません。独特な臭いがあるのでそれが原因かもしれません。

鯨峠トンネル前後

一度、地上部を伐った?

ニワウルシは、生態系等に被害を及ぼすおそれのある重点対策外来種になっています。駆除するのが望ましい植物なのです。

ニワウルシは種子を大量に撒き散らします。日当たりの良い場所での発芽率は非常に高いです。アレロパシー物質を出して他の植物の生育を妨げます。木なのだから伐ればよいかといえば、1本立ちしている時は木の根から地上茎が出てこないのですが、地上部が伐採されると、多数の茎が出てくるのです。下手に切るとかえって増やしてしまいます。なかなかの強敵のようです。

駆除には、根から抜き取ることが肝要です。抜けないものは切って穴を開けて農薬を注入する必要があります。大木になるので、河川敷や堤防の堤体に生えたものは治水上からも駆除する必要があると思います。山の中のものは、シカの密度が高い限り裸地には広がっていき、駆除は難しいと思います。

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