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アオモジホコリ

Physarum viride  モジホコリ目  モジホコリ科      青文字埃

美しい、お花畑を連想させる変形菌、アオモジホコリ。

モジホコリの仲間は変形菌の中でも一大勢力を誇っているが、その中でもアオモジホコリは最も普通に見ることのできるモジホコリの一つと言える。

子実体は柄があり単子嚢体型、高さ約1.5mmまでで群生する。柄は上に向かって細くなり、暗色から淡黄色となる。

子嚢は亜球形からレンズ型で黄色から黄緑色で若い時に緑が強い。アオモジホコリの「アオ」というのはこの緑色を帯びるところが由来のようだ。

子嚢壁はやがて裂開し花弁状となる。群生したその様子はとても華やかで美しい。

不正確を承知の上での説明で恐縮であるが、「モジホコリ属」をざっくり表現すると、柄の先に丸っぽい子嚢が付いていて、細毛体は石灰節と連結糸子からなり、嚢壁は不規則あるいは花弁状に裂開する仲間と理解している。

なぜ「モジ」というのかというと、「文字」は学名Physarumの語源にも重なるようだとか、発生の仕方が字の様な形だからと言う話があるが、真相は謎のようである。

私はキノコ観察の流れで、目視で観察できる大きなムラサキホコリやツノホコリの仲間から変形菌を知るようになったが、しばらくの間、変形菌の代表的なモジホコリの仲間を見ることができなかった。

高さ僅か1~1.5㎜程度のモジホコリの子実体は数㎝以上のキノコとは大きさが全く違うので、キノコ目では気が付かないのだ。

観察会に参加して探し方を教えてもらい、初めて見たのがアオモジホコリである。

普通種と言っても、とてもかわいくて美しい変形菌である。

春から秋にかけて、倒腐木によく見られる。

世界的広布種で、但馬地域でも最も普通に見ることができるモジホコリだと思う。

日本変形菌誌(2021山本幸憲著、日本変形菌誌製作委員会)には品種として、子嚢も石灰節も橙色のダイダイモジホコリ(Physarum viride f. aurantium)、子嚢は灰色から黄灰色で石灰節は淡黄色のシラガアオモジホコリ(Physarum viride f. incanum)、子嚢と石灰節は淡黄色、柄は黄褐色で石灰を含む日本未記録の(Physarum viride f.hinnuleum)が記載されている。

写真のものはシラガアオモジホコリではないかと疑っているものである。

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