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マガンの越冬

昨年の10月から11月にかけ、何組かのマガンのグループが西の越冬地への旅の途中、豊岡盆地に立ち寄りました。数の多少はありますが、毎年マガンの一時飛来は続いており、いつかは豊岡で越冬してくれることを願っていました。
豊岡盆地の冬季湛水が広まり、ここ4年ほどでコハクチョウの越冬が定着してきました。そんな中、2008年の冬には3羽のコハクチョウに混じって1羽のマガンの越冬が確認されました。豊岡でのマガン越冬は何十年ぶりかのことでした。

昨年の冬はマガンは観察できませんでしたが、2010年のこの冬は、1月にコハクチョウの群れに1羽が混じっているのが確認されました。

すぐにマガンは3羽となり、コハクチョウの群れといっしょに行動するようになりました。この3羽、写真の真ん中の腹に横しま模様が出ているのが成鳥で、両脇の2羽は幼鳥です。親子かもしれません。

下鉢山の田んぼでエサを食べているコハクチョウと3羽のマガンです。ときどきエサをめぐって小さな争いをしていますが、コハクチョウの群れはマガンを追い出すこともなく、一緒にエサ場で過ごしています。

2月も後半になると、緑が目立ちだした六方田んぼで一日過ごすことが多くなってきました。コハクチョウとマガンの群れにコウノトリが一緒にいる風景は、まさに豊岡ならではのものです。
1月に初めて観察した頃に比べると、2羽の幼鳥のくちばしの付け根の白も目立つようになり、腹の模様も少し出てきました。六方田んぼでしっかりエサが食べられて、順調に成鳥している様子がうかがえます。
冬の豊岡の田んぼに水が張られ、コハクチョウやマガンがそこで過ごしてる風景を、私たちコウノトリ市民研究所のメンバーは7年前の鳥取への視察研修で夢見ました。10年を待たずして、その願いが現実のものになりました。
コウノトリ育む農家の方々の地道な努力は、こうしてコウノトリ以外の渡り鳥たちにも受入れられたのです。今年ここで越冬したマガンはもうすぐ北の故郷に帰り、次の冬には新しい家族を連れてまたここに来てくれるよう願っています。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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