神鍋山野草を愛でる会案内人、泉さんから10月第2週のレポートが届きました。今回は「大岡山とセンブリ」です。← 神鍋山から見た大岡山山腹に置かれていた旧大岡寺は、創建が奈良時代にさかのぼり、寺周辺はかって門前町として賑わっていたそうです。僅かに残っている池泉式庭園は国の名勝に指定されています。山頂付近はゴルフ場で一般の人は立ち入れませんが、大岡寺跡への旧道や林道を利用して周囲(標高500m)をめぐるトレッキングもできます。
← センブリ全体(リンドウ科 センブリ属) 2年草で種子から1年目は花が咲かず、2年目の秋に花を付けます。日当たりが良く少し湿気があるところ、草丈5~20㎝ですが、神鍋高原では山頂から咲き始め、11月まで見られます。平地では蕾です。
← センブリの花 5弁図鑑によると花弁は深く5裂と書かれています。名前の由来は千回振りだしても未だ苦みが残り、3、000年前から薬草として有名で消化、食欲不振等に効能があり、胃腸薬として有名です。
← センブリの花 4弁まれに4弁も見られます。昔は薬草として大切に守られてきましたが、今では山に行くことも無くなり、他の草木に覆い尽くされほとんど見られません。指定植物にもされていますが対策が必要です。