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日本遺産「鉱石の道」をめぐる

取材日:2023年8月5日

みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。

今回のテーマは「日本遺産『鉱石の道』めぐり」

明治から昭和にかけて、日本の近代化を支えた「鉱石の道」。
今回は、その舞台となる明延鉱山、生野鉱山、神子畑鉱山を1日かけてバスでめぐり、歴史とストーリーにふれてきました。

明延鉱山(養父市大屋町明延)

鉱石を運ぶ明神電車(昭和60年頃)(提供:養父市)

まずは明延鉱山についてミニ解説を。
奈良・東大寺の大仏鋳造に銅が使用されたと言い伝えが残る古い鉱山です。明治42年に錫鉱が発見され「日本一の錫の鉱山」として栄えましたが、昭和62年に閉山しています。

一円電車

さっそく、一円電車の乗車体験をさせてもらいました。
神子畑選鉱所まで採掘された鉱石や人を運ぶために運行していた「明神電車」。運賃が1円だったことから「一円電車」の愛称で親しまれていました。
現在は廃止されていますが、体験乗車会として広場の中を走る車両に乗車できます。
体験乗車会は日曜日を中心に不定期に行われているので、明延鉱山ホームページからご確認ください。

車内の様子です。
狭くて向かい合わせで座るのは難しいですね。
「昔、生野から明延の友達の家に行くのに乗った記憶があるなー」とおっしゃる参加者もありました。

明延の町なみ散策

続いて、ガイドに案内してもらいながら散策タイム。
鉱山町として栄えていた昭和30年代には4千人もの人々が暮らし、社宅は780戸もあったとか。他にも映画館や病院、商店など鉱山関係者の生活に必要な施設・お店があったそうです。
当時は有名な歌手が来たり、映画の最新作は但馬では一番最初に上映されていたという話も聞いたことがあります。

写真は共同浴場だった建物で、共同浴場は6カ所もあったそうです。

ヘルメットの集団

さあ、参加者はヘルメットをかぶりどこに向かうのか・・・

探検坑道

明延鉱山の坑道を、ガイドを受けながら探検します。
荒々しい岩肌がむき出しの薄暗い坑道を歩きます。

採掘当時の面影が残っています。
坑道内の気温は年間通して12度前後で、夏場でもとっても涼しいです。ただ、1時間ぐらい坑道内を歩くので羽織るものを持っておいた方がいいですよ。

明寿蔵

坑道を進むと「明寿蔵」と表記された蔵が・・・

なんと日本酒を熟成させるための酒蔵でした!
養父市産の酒米で作られた純米吟醸酒「仙櫻」と純米酒「明延」が蔵入れされていて、「仙櫻」は半年、「明延」は1年熟成させるとのこと。年間を通して気温が12度ほどに保たれているので、日本酒を熟成させるのに適した環境だということです。

 

生野鉱山(朝来市生野町小野)

大正時代の金香瀬坑道(提供:朝来市)

次に、バスに乗って生野鉱山まで移動します。
まずは生野鉱山についてミニ解説を。
平安時代に発見されたと伝えられる日本有数の大鉱山で、坑道の総延長は350km、地下880mの深さに達します。昭和48年に閉山し、現在は錫の製錬が行われています。

今回は、生野鉱山のうち金香瀬地区の「史跡 生野銀山」を見学します。

鉱山資料館

まずは鉱山資料館を見学します。
江戸時代の様子が描かれた絵巻物や資料が展示されています。写真の坑道模型でスケールの大きさがわかりました。

坑道内へ

こちらの坑道は、明延坑道と比べると知名度も高く、来たことがある方は多いのではないでしょうか。
歩きやすく観光客も多かったです。

いたるところに展示されている銀山ボーイズ(マネキン)もがんばっていましたよ。
生野銀山について詳しくはこちらを → 生野銀山ホームページ

 

神子畑鋳鉄橋

続いては、神子畑鉱山へと向かう途中にある「神子畑鋳鉄橋」を見学しました。
この橋は、神子畑鉱山で採掘された鉱石を生野の製錬所へ運ぶために建設された道路橋で、橋全体が鋳鉄でできています。
日本に現存する鋳鉄橋では最古のもので、国の重要文化財に指定されています。

神子畑鉱山(朝来市佐嚢)

不夜城の神子畑選鉱所(撮影時期不詳)(鉱石の道ホームページ アーカイブス館より)

最後は神子畑鉱山です。
まずは神子畑鉱山についてミニ解説を。
明治時代には銀が採鉱されていましたが、大正時代に閉山し、明延鉱山でとれた鉱石の選鉱場に生まれ変わります。昭和に入ってからも拡張を続け、最盛期には「東洋一」といわれる選鉱施設となりましたが、昭和62年に閉鎖され、現在は建造物の一部が残されています。

選鉱場跡

山の斜面に選鉱施設が建てられていましたが、現在はコンクリートの基部が残されています。
調査によると、階層延べ22階、幅110m、斜距離165m、高低差約75mの規模だったそうです。
当時は24時間稼働し、夜間に爛々と光を放つ姿は「不夜城」にも例えられたそうです。

シックナー

この不思議な建造物は「シックナー」と言って、液体中に混じる個体粒子を泥状物として分離する装置で、その一部が残されています。
テレビの撮影やミュージックビデオのロケ地として使われることもあり、UVERworldのMVもここで撮影されました。

この他にも、フランス人技師の邸宅を生野から移築した「ムーセ旧居」や、交流館「神選」などの見学スポットもあります。
詳しくはこちらを → 神子畑選鉱所跡

 

鉱石の道

平成29年に「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」が日本遺産に認定されました。
今日はその一部を訪れましたが、それぞれの鉱山に特徴があり、鉱山どうしのつながりがよくわかりました。

時代によって鉱山の役割も異なりますが、大雑把に言うと、「明延で鉱石を採掘」→「一円電車で運搬」→「神子畑の選鉱場で錫を選別」→「神子畑鋳鉄橋を経由して運搬」→「生野の製錬所」というルートでつながっていたんですね。

知ってるようで意外とわかっていない鉱石の道。今日は3つの鉱山跡をまわり、それぞれのガイドの話がおもしろく、おなか一杯、大満足の一日でした。
鉱石の道について詳しくはこちらを → 鉱石の道ホームページ

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