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池田草庵の教えにふれる~青谿書院を散策~

取材日:2022年10月22日

みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。
(2022.10.22の様子です。 記事にするまでに月日が空きましたが、ご容赦ください。 )

今回のテーマは「草庵先生の教えと青谿書院」

但馬聖人として知られる「池田草庵」。
養父市八鹿町宿南に、池田草庵が多くの門下生を教えた私塾「青谿書院」が残されています。
今回は青谿書院を訪れ、池田草庵にまつわるエピソードなど、色々なお話を聞いてきました。

宿南地域とは

まず、宿南ふれあい倶楽部にお邪魔して、宿南地区自治協議会の維田会長から宿南についてお話をお聞きしました。
宿南地区は明治時代当初の人口は約1200人で、旧八鹿町の中では一番人口が多い地域だったそうです。
池田草庵生誕の地として、池田草庵や青谿書院を活用した地域づくりに取り組んでおられます。

紙芝居「草庵物語」

続いて、紙芝居制作チームの池田真由美さんに、紙芝居「草庵物語」を読んでいただきました。
子供でも理解できるよう、わかりやすく作られたもので、池田草庵の生い立ちから生涯を閉じるまでの概要を理解することができました。

読み手の池田さんの抑揚が効いた通る声がとても印象的でした。
紙芝居は3種類あり、こちらから視聴することもできます。 → 宿南地区自治協議会ホームページ

池田草庵 生誕の地

続いて、町並みを散策しながら青谿書院へと向かいます。
池田草庵生誕の地には石碑が建てられていました。

<池田草庵エピソード①>
草庵は、1813年に宿南の地で農家の三男として生まれました。 幼くして父母を失い満福寺に預けられ、19歳で京都の相馬九方の家塾に入門し、陽明学を学びました。

宗恩寺

道中にあるお寺です。 ここにも青谿書院の門下生が寝泊まりしていたということです。

お寺の猫ちゃんです。 地元の方からも可愛がられているのでしょう。

<池田草庵エピソード②>
草庵は、28歳で京都に私塾「池田宿」を開き、30歳で八鹿村に私塾「立誠舎」、35歳で宿南村に戻り私塾「青谿書院」を開きました。

青谿書院

青谿書院に到着しました。 1847年に池田草庵が開いた漢学塾です。
建物の中に当時の様子が一部残されており、見学できるようになっています。

<池田草庵エピソード③>
青谿書院の名称は、「青山川が流れる谷あいにある学校」という意味で名付けられました。

講義の間です。 池田草庵は、朱子学と陽明学を融合した独自の学問に、さらに修養を重んじた教えを説きました。
2階は門下生の宿舎にあて、起居をともにし、子弟の教育に没頭しました。

近代化を担う多くの人材を輩出

門下生は673人に達し、北垣国道(京都府知事)や原六郎(銀行家)、浜尾新(東大総長、文部大臣)など日本の近代化を担った多くの人材を輩出しました。

池田草庵自身にも、宇都宮藩の儒学者として200石の待遇で就任依頼がありましたが、「名声や金銭があっても学問はできない。清貧に甘んじて生き方を探り、郷里で人材を育てる」と辞退したそうです。

「慎独」の教え

池田草庵は「自分が一人でいる時でも心を正しくもち、行いを慎む」という「慎独」の教えを大切にし、知識と実行力を兼ね備えた人材の育成に心をくだかれました。

便所のロウソク跡

便所の戸には、ロウソクの炎の跡が多く残っています。 これは、消灯後、門下生たちが便所の戸にロウソクを置き、その明かりで学び続けたものと言われています。

モミの木

開塾にあたって池田草庵と門下生は、青谿書院の前庭にマツ・モミ・カシの3本を植えました。
その後モミだけが残り「但馬の巨木100選」の一つにも選ばれるほど立派な巨木となりましたが、残念ながら枯れ衰え2018年に伐採されました。

その古木を残そうと、伐採前に採取した枝を接ぎ木して、成長したクローン苗木が植えられています。
今後の生育が楽しみですね。

青谿書院資料館

青谿書院から少し歩いたところに資料館があります。

池田草庵の遺品、著書をはじめ、関係資料が数百点展示してあります。
こちらの資料館の見学は、事前に宿南地区自治協議会への連絡が必要です。

宿南小学校の銅像

続いて宿南小学校にやってきました。校庭には池田草庵の銅像が建っています。
地域の子供たちにも地元の偉人として親しまれています。

<池田草庵エピソード④>
草庵は、1878年に66才で逝去されました。 それまでの功績を称え「但馬聖人」と呼ばれるようになりました。

校庭に「慎独」の文字のモニュメントがありました。
小学生にも池田草庵の教えが語り継がれているのでしょうね。

<池田草庵エピソード⑤>
草庵亡き後は、門下生たちが八鹿に私立山陰義塾を設立しましたが、資金が続かず閉校しました。
山陰義塾の関係者は県立学校の設立・誘致を進め、明治30年に県立簡易蚕業学校が開校しました。
この学校は現在の県立八鹿高校、県立但馬農高へと続いていて、青谿書院は但馬地域の教育機関の源流となっています。

草庵の教えを語り継ぐ

池田草庵は、ふるさとを愛し、地元で青谿書院を開き、日本の発展に尽くす優れた人材を育てました。
そして、自ら正しく生きることを常とし、政治や社会とは距離を置き、陽明学者・教育者として生涯を貫き、「但馬聖人」として語り継がれています。

宿南地区自治協議会は「この池田草庵の教えを次の世代に伝えていくことが大事」と活動を続けられています。

皆さん、ぜひ一度訪れていただき、池田草庵の教えや生き方にふれてみてください。
ガイド等を希望される方は、事前に宿南地区自治協議会へご連絡ください。

<青谿書院>
所在地:兵庫県養父市八鹿町宿南171
開館日:木~月曜日(4~12月)、冬期(1~3月)は土・日曜日のみ開館
開館時間:10~16時
入館料:無料
連絡先:宿南地区自治協議会 079-662-3400 (電話受付は月~金曜日)
※資料館(別館)の見学、紙芝居、ガイド等を希望される方は事前にご連絡ください

詳しくはこちらを→ 青谿書院記念館宿南地区自治協議会ホームページ

 

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