駅サプリ・JR山陰線「餘部駅」周辺では、余部橋梁の見えるポイントを探してしまう
駅からレンタサイクルや列車に自転車を輪行して行くことのできる見どころ情報をお送りする「駅サプリ」。
(サプリは補足という意味です「たじま途中下車の旅」を”個人的に”補足し、またお読みくださる皆さんの心の栄養補給の足しになれば幸いです。)
第13回はJR山陰線「餘部駅」です。(たじま途中下車の旅「空中列車が行き交う橋梁が息づく町・余部を歩く」を先に見てね)
餘部駅周辺を歩くと、やっぱり餘部橋梁を見上げたり、ついつい橋梁が見えるポイントを探すのでありました。
特に列車が通ると頭の上から、ゴゴーンという音が降ってくるので、周りにいる人々が一斉に空を仰いでいます。
駅の下、道の駅あまるべにはマニア受けしそうな顔出し看板があります。
左上はカサゴ、右はイカです。左下は日本遺産の麒麟獅子舞ですね。猩々と頭を噛まれた子供のことろが顔出しになっています。
カサゴ看板は橋梁をバックにした写真が撮れます。
せっかくだからと注文したのが「香住ガニバーガー」です。
しかし何ということでしょう。意気込んで買って力が入りすぎたのか、カニクリームがはみ出してしまいました。
お味は、ほくほくのアツアツのカニカニで、とても美味しゅうございました。
道の駅から路地を駅向きに入っていくと曹洞宗長福寺があります。
石垣の上、階段下から見上げる山門が見事です。丸柱の脚は12本もあり優美で、意匠を凝らした見事な彫刻で飾られています。
左に茂っているのはタブノキの巨木です。山門と本堂越しに余部鉄橋や橋梁、クリスタルタワーを望むことができます。
道の駅から海岸の方に歩くと、赤い弁天橋があらわれます。橋の先には岩、その上によく見ると石で作られた祠があり、弁天様がお祀りされています。
弁天様の故郷であるインドでは川や水の女神で、日本では池や川、海の近くにお祀りされていたり、七福神の一人として船に乗っておられますね。
海岸から国道178号線を山陰近畿自動車道余部インター方面へ南下し、700mほどの左手集落の中に八坂神社があります。階段前には石造りの鳥居、その右にはお地蔵様、そして左側には出石藩領域を示す石碑が立っています。
「従是東 出石領」(これより東 出石領)と読めます。出石藩は5万数石の大名で、このあたりまで領地だったんですね。
国道178号線をもう少しインターの方へ行くと、右手に山近くに、金色の宝珠を屋根にいただく白仙寺が見えます。
境内には江戸時代の名号碑が建てられています。その向こうには近代的な余部橋梁、ちょうど今、列車が通過していきます。
見えますか?赤い列車です。
左上は白仙寺、下は白山神社の鳥居です。
鳥居前の狛犬は、なかなかに苔むしています。
今度は、餘部駅から国道178号を新温泉町方面に600mほど進み、飲食店裏の山手に八柱神社があります。
息を切らして階段を社殿まで登り、やれやれと振り返ると、杉木立の間、狛犬のしっぽの先に余部橋梁が見えます。
八柱神社を更に800mほど東進すると、道脇に妙見水の看板があります。その横にはお地蔵様。
香美町教育委員会などが発行している「あまるべふるさとガイド」には、「中風除去地蔵」の名前が見て取れます。
香住湧水十選の残り9か所はいったいどこだ、、、と思いつつ、帰路につきます。
あちこち移動して乾いたのどを潤し、中風ならぬ筋肉痛にならないようにお願いしておきます。
餘部駅の周辺で余部橋梁を見上げ、自分だけのビューポイントを皆さんも探してみては?
但馬はいつでも、旅人を迎えてくれます。
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