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駅サプリ・JR山陰線「香住駅」周辺は不思議ゾーンだった

~心地よい 鉄路の揺れに 身を任せ 上り下りの 人生行路~
駅を訪ねて

駅からレンタサイクルや列車に自転車を輪行して行くことのできる見どころ情報をお送りする「駅サプリ」。
(サプリは補足という意味です。たじま途中下車の旅を”個人的に”補足し、またお読みくださる皆さんの心の栄養補給の足しになれば幸いです。)
第12回はJR山陰線「香住駅」です。(たじま途中下車の旅「自然が織りなすジオパークと但馬最大級の漁港・香住海岸を巡る」を先に見てね)
香住駅周辺は、それとな~く、なんとな~く、時にはおーっと思わせる不思議なスポットがあるのですよ。

香住駅(香美町香住区七日市)

たじま途中下車の旅にもありましたが、駅のホームに巨大なカニの爪、その横には少し剥げた看板。
「きちゃったネ・・・」
う~む、来て良かったのか、悪かったのか、歓迎してもらっているのか、いないのか?
それとも、、、流れ流れて浮世草、カニに誘われ香住に降り立ち、何気なく入った夜のカウンター席で、マスターが静かに優しくつぶやいた「きちゃったネ、、」(何のことやら。想像力は無限大)
不思議です・・・。

帝釈寺(香美町香住区下浜)

香住駅から海岸沿いに西へ進むと、約1.8㎞で真言宗帝釈寺に到着します。
お寺の案内板によると、御本尊帝釈天は聖徳太子が刻まれたもので、仏教排斥派により今の大阪湾に投げ込まれました。
676年、香住下浜に流れ着き、一堂を建立されたそうです。
蘇我馬子、物部守屋、厩戸皇子と四天王像、、、。日本史好きな方はホ~ゥと思われるのでは?
しかもそれだけではないのです。
その御像が海岸で枕にしてお休みになっていたのが、右の大きな浄石「枕石」なのです!!
枕というよりも布団のようです。人智を超えた、不可思議なお話です。

西迎寺(香美町香住区下浜)

帝釈寺から海岸沿いを500mほど北上すること、浄土宗西迎寺があります。
こちらの御本尊は町指定文化財でもある木造阿弥陀如来坐像で、平成21年に修理を実施し、その際に年代測定を実施した結果、光背と台座を除いて平安時代の材であるとの結果がでました。(参照:香美町HP)
さらに、こちらの御寺院には「洗心甘露水」があるのです。海が近いにもかかわらず塩分を含まず、清らかな美味しい水が湧き出ているそうです。
ちなみに「洗心甘露水」とは、阿弥陀様の御浄土にある、心をすがすがしくする甘露の水のこと。
不思議以外の何物でもない!!

足跡化石(香美町香住区下浜)

西迎寺すぐ前の海岸には、1700~1800万年前のゾウ・サイ類などの大型哺乳類、シカ類、鳥類の計4種類の足跡化石を見ることができます。骨ならまだしも足跡が残るなんて、不思議ですねえ。
ですが!! いつでも見れると思って行くと、私のようなことになります。写真を見てください。
浅くではありますが潮が満ち、思うように化石を探せません。満潮になればもっとかもしれません。大失敗です。
また手元に資料がないと素人ではへこみか足跡か全くわかりません。
引き潮の時間を調べ、香美町HPでパンフレットをダウンロードし、準備万端で行きましょう。

ババ落とし、地蔵鼻(香美町香住区下浜)

足跡化石から徒歩5分ほどで「ババ落とし」と「地蔵鼻」に着きます。
「ババ落とし」と名前を聞いただけで、何か深い事情がありそうです。海に向かってお地蔵様が祀られていればなおさらです。
昔々、働けなくなったお年寄りを口減らしのために海に落としたと、地元旅館のHPにのっています。
南無合掌

お地蔵様のお顔はねえ、いいんですよ。
目ははっきりしませんが、口角と右手をあげて、大丈夫だよーとおっしゃっているみたい。
地元では「アゴなし地蔵」とも呼ばれ、歯痛が治るそうですよ。不思議ですね。
(参照:T2 No89)

弁天島(ライオン島)と但馬松島(香美町香住区下浜)

地蔵鼻から左方向に目をやると、弁天島(右側)と但馬松島(左の小島)が見えます。
弁天島はライオンに見えるので、ライオン島とも呼ばれるそうです。緑がたてがみで、寝そべった姿に見えますか?

鎌足神社(香美町香住区一日市)

今度は香住駅から東側に向かい、湾の一番上、岡見公園の先端に行きます。
喫茶店の更にその先の断崖を隔てて、島の上部に鎌足神社があります。
神戸新聞に詳しく出ていましたが、イルカが漁場を荒らした際に、追い払ってくれるようお願いしたのが鎌足神社。
こちらも日本史好きな方は、お分かりですね、蘇我入鹿と藤原鎌足。
イルカをやっつけるのは鎌足だろうと発想し、そのまま信仰にしてしまうのが日本人のおおらかさでしょうか。
ここからの眺めは抜群ですよ。

米粉神社(香美町香住区境)

最後の不思議は米粉神社の石像です。
岡見公園を東に向かい、海岸沿いを走る県道11号線に出たところすぐに米粉神社があります。
階段を上がった所に立派な社殿があり、その横にこちらの石像。
何か神様のお姿とは思うのですが、「ふっ、ふっ、ふっ」といった感じで眼光鋭くお笑いになっておられます。

香住駅の周辺には、そこここに不思議があります。皆さんもいかがですか?
但馬はいつでも、旅人を迎えてくれます。

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