兵庫県香美町佐須地区の訓谷・沖野神社の秋祭りに奉納される「訓谷三番叟」。毎年、10月2日沖野神社の秋祭りの神事として「天下泰平・国土安穏・長久円満災延命」等を祈願し「{踏子}と 呼ばれる千歳・翁・黒木尉と謡手鼓・笛・拍子木・で校正され氏神に奉納されます。
三番叟は、千歳・翁・黒木尉の三つに、組まれた舞で、悪霊をしずめ、人々に祝言を延べ幸福をもたらす神であり、五穀豊穣を祈願する{踏子(舞)です。
三番叟は、三番猿楽という言葉で、方固めという四方に向って大地を踏み固める悪霊を払いの呪術であったようだ。
室町時代から始まったとされている。三番叟は、「舞う」でなく「踏む」と言っているのは、そうした踏み鎮めの神祷のなごりと感がられる。