小雨模様の中、十数人の参加でしたが、まずは四つのプレートの動きから火山活動やマグマの噴出からつくられる火成岩の種類などの講義から始まります。
<玄武洞>講師は玄武洞ミュージアム理事長の田中榮一氏。160万年前に起こった火山活動でマグマが山頂から流れ出して固まる時に、規則正しいきれいな割れ目(節理)をつくりだしたものですが、噴出の方向や条件によって大きさや縦・横・放射状など熱対流の動きに関係した多様性がわかります。
<青龍洞>玄武岩の割れ目から流れ出した水が池を作っています。昔は大きくて深く水面に映る柱状節理が見事だったそうですが、過去の地震で水漏れし、いまの形に変わったと聞きました。
観察会の後、「玄武洞ミュージアム」を見学させていただきました。普段から知る玄武洞公園ですが、この観察会を通じて、山陰海岸国立公園の岩石の種類の豊富さ、分布の複雑さを学ぶことができました。観察中も観光客が次々と訪れ、このぶんでは昨年の20万人を越す来園者が見込まれそうです。