近年、河川整備の目標を上回る降雨により甚大な洪水被害が全国各地で発生しています。
兵庫県では、河川整備の目標としている降雨により河川が氾濫した場合の洪水浸水想定区域図〔計画規模の浸想図〕を公表していますが、前述のことを踏まえ、「施設では防ぎきれない大洪水は発生するもの」との考えに立ち、新たに想定し得る最大規模の降雨による洪水浸水想定区域図〔想定最大の浸想図〕等の公表を進めています。県民の皆様に水害のリスクを確認いただき、避難等に役立てていただけるよう、県が管理する全ての河川について順次作成し、令和2年の出水期までに公表していきます。
※未作成の河川がありますので、浸水エリア等
■概要
洪水氾濫による人的被害の軽減を図ることなどを目的として改正された水防法(H27.7)に基づき、国及び県では、管理する河川について、想定し得る最大規模の降雨(想定最大規模降雨)により当該河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域を洪水浸水想定区域として指定し、その区域及び浸水した場合に想定される水深、浸水継続時間を示した洪水浸水想定区域図を公表しています。
あわせて、家屋等の倒壊・流失をもたらすような堤防決壊に伴う激しい氾濫流や河岸侵食の発生することが想定される区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)も公表しています。
また、発生頻度の高い洪水に対しても対策を検討できるよう「計画規模の降雨(河川整備の目標降雨)」による洪水浸水想定区域も公表しています。
※県では、水防法で公表が定められた洪水予報河川及び水位周知河川(70河川)以外の河川についても、洪水浸水想定区域図等の公表に取り組んでいます(全680河川中594河川を公表済)。
【水防法改正により公表することとされた洪水浸水想定区域等】
今回改正 | 従前 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1.洪水浸水想定区域 | 想定最大規模降雨 (1/1000年確率以上) 計画規模降雨 (1/50~1/100年確率) |
計画規模降雨 (1/50~1/100年確率) |
〔内容〕浸水範囲と浸水深さ 〔目的〕県民の主体的避難や市町防災計画の策定等支援 |
2.浸水継続時間 | 新規 | – | 〔内容〕浸水深0.5m以上が継続する時間 〔目的〕避難方法(垂直or水平)の選択等 |
3.家屋倒壊等氾濫想定区域 | 新規 | – | 〔内容〕氾濫流又は河岸侵食により家屋等の流出・倒壊のおそれがある範囲 〔目的〕水平避難の必要性の判断等 |
を確認の際は、ご注意ください。
■想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域等
注2)下表の洪水浸水想定区域等は、「対象河川」以外の河川(準用河川、普通河川など)からの氾濫を考慮していません。「対象河川」の位置の概要は、下記の全体計画概要図に示しています。
注3)下表の洪水浸水想定区域等は、前提となる降雨を超える規模の降雨、高潮及び内水による氾濫、土石流や流木に起因する河道閉塞による氾濫等を考慮していませんので、洪水浸水想定区域に指定されていない区域においても浸水が発生する場合や、想定される水深が実際の浸水深と異なる場合があります。
注4)下表のPDFデータは、A3サイズの縮小版となっていますので、図面内に記載の縮尺とは一致しません。
- 情報提供元
- 兵庫県
- 連絡先
- 兵庫県県土整備部土木局総合治水課
TEL/078-362-9261
FAX/078-362-3942
MAIL/chisui@pref.hyogo.lg.jp