納屋の中の小さなお花屋さん

とってもステキなお花屋さんを見つけました。
そのお店は和田山町加都、竹田城跡にほど近い静かな集落の中にありました。
車で走ると見過ごしてしまうような小さな小さな控えめのカンバンが目印です。
本当にお店屋さんがあるの？と半信半疑で細い路地を歩いていくと駐車場の奥にかわいいお花と優しい灯りが見えました。

古いお家の陰に建つ納屋がお花屋さんになっているのです。
中に入ると土壁や古い柱や梁がそのままの、懐かしい納屋にとても似合うカワイイお花たちが並んでいます。
花屋さんというよりギャラリーという雰囲気のステキな空間です。

鉢のお花が入っているポットやカゴもオシャレです。
サンキライやカラスウリ、アジサイの優しい色合いのリースもとってもいい感じ！
ドライフラワーを使ったアクセサリーをつければ幸せになれそうです。
２０代のお若いご夫婦は、ご主人が養父市大屋の出身で大阪の花屋さんにいらしたのだとか。
ご結婚されて但馬に帰ってお店を開くのに探していた時に出会ったのが、こちらの空き家。
納屋に一目惚れで、迷わずここに決めたのだそう。
ご近所さんにも温かく迎え入れていただけてとても有り難いとお話しされる二人。
但馬に若い人が住み着いてくれるのが何より嬉しいですね。

この日は友人の店のお祝いに贈るお花を作ってもらいました。
「和風のアレンジに」という私のリクエストに、とってもステキなお花が出来上がりました。
お店の名前『木まもり』とは・・・。
秋の終わりに柿の木の枝に残されたひとつの実。来年もまた沢山の実をつけてくれますようにと、
木に対しての感謝と願いを込めた昔からの風習。
そんな優しい気持ちを大切にしたお店に・・・。
お二人の思いがいっぱい詰まった名前ですね。