オオハンゴンソウ キク科
この植物も以前紹介したオオキンケイギクと同じように特定外来生物に指定されています。明治の中頃に観賞用に北米から導入されたそうですが、1955年にはすでに野生化しているのが確認されています。
沖縄から北海道まで日本全国に広がっていますが、東日本での被害の方が多く報告されています。寒冷地の方がよく広がるのでしょう。オオキンケイギクと違って、但馬ではそれほど目立っていませんが、神鍋では至るところで見られます。そして、幾つかの希少種の生育を脅かしています。
オオハンゴンソウは、多年草なので根までしっかりと抜かないと駆除できません。わずかに残った根からも再生することが知られており、駆除の難しい植物です。種子は、土の中で眠り、発芽の機会を待っています。一度広がると根絶させることは極めて難しくなります。
先日、北海道に行ってきましたが、道路沿いにオオハンゴンソウが見られました。数百m以上の非常に大きな群落が何カ所も見られました。数十m規模のものは数えられないほどありました。もはや駆除は不可能だろうと思いました。但馬がこんなことにならないようにしたいと思います。
オオハンゴンソウというのは、大きなハンゴンソウという名前です。でも、ハンゴンソウとは似ているようには見えません。
ハンゴンソウ 礼文島