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山を染めるタムシバ

日高町湯ノ原
 「山にコブシが咲き始めた。」と同僚が話しているのが聞こえてきました。すかさず「あれは、コブシではありません。タムシバです。」といつものように割り込んでしまいました。タムシバはニオイコブシとも呼びますし、このあたりではコブシで通っています。ついつい口をはさんでしまいます。悪いくせです。

出石町小坂
 出石町の小坂地区は「コブシ」の里で有名です。山が白くなるほど濃い密度でタムシバが咲きます。見事です。この地にはかつてコウノトリが営巣していた大きな松がありました。その松が姿を消し、タムシバが増えたようです。

これはタムシバ。花だけ咲いている。
 昔、ここの方にも「山にあるのはタムシバで、コブシじゃありませんよ。」と余計なことを言っていました。ところが、調べてみると、出石川沿いの河畔林の名残と思われる場所と、各集落の山裾に本物のコブシが生育していました。中には幹周りが150cm以上もある兵庫県有数の木もあって驚かされました。

これはコブシ。花の付け根に葉が付いている。
但馬ではタムシバは、高い山から海岸近くまで生育します。尾根部に多くありますが、たくさんあるところでは山の斜面に広く生育します。

タムシバという名前は、「噛む+柴」から来たと言われています。樹皮や小枝を噛むと甘い味がするそうなので昔はかじったのでしょう。私は葉しかかじったことがありませんが、さわやかな香りは分かるものの甘みはよく分かりませんでした。次は小枝もかじってみたいと思います。

噛むは、甘いので噛むということで納得していましたが、「柴」が分かりませんでした。柴というのは、背の低い木のことです。タムシバはたいして太くはなりませんが、背は15mほどにもなります。これは柴のイメージではありません。原因は私が西日本のタムシバしか知らなかったからでした。東日本のタムシバは背が3~4mと高くならず柴状なのだそうです。これで、「柴」もようやく納得できました。
 タムシバに高木型と低木型があり、この2つのタイプが、種を分けてもいいほど異なっているということは、近年、気づかれたことです。京都府の京北地方が東西の境になっていて、そこでは2つのタイプが同時に見られるのだそうです。但馬には、低木タイプはないのでしょうか?

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