10月から11月にかけて、秋の田んぼではアカトンボが産卵しています。アキアカネは田んぼにできた水たまりに産卵します。雄は雌の首根っこを掴み、雌は尻尾の先を水に触れさせて卵を産み落とします。雄は秋になると腹部が赤くなりますが、雌はそれほどでもありません。
最近の田んぼは水はけが良くなり、アキアカネが産卵できる場所は限られています。田んぼの隅にできた小さな水たまりにたくさんのアキアカネが集まっています。
ナツアカネも田んぼに産卵しますが、水がない二藩穂の出た水田で卵をばら撒くように産卵します。また、雄は秋になると腹部だけでなく、胸から顔まで真っ赤になります。
ナツアカネは草が茂る場所に産卵します。ナツアカネもアキアカネも卵のまま冬を越し、翌春水が入ると幼虫になり6月下旬頃に成虫になります。今シーズンはアカトンボの数が多かったように思えました。いつもは少ないナツアカネが目立ちました。(写真・文 上田尚志)


























