水田に隣接する畑の脇
エノキグサ トウダイグサ科
高さは30〜50cmくらいです。葉は互生し、丸いものから細長いものまであります。著しく毛が生えたものから無毛に近いものまであります。花は8〜10月に咲きます。
畑に隣接する道路脇
エノキグサは、いたるところにありますが、畑の脇や畑に隣接した道端に多いように思います。
ちょっと見た感じでは、熱心に人がお世話をしているような場所の近くでは大きな群落を作っていましたが、たまにしか手が入らない堤防などでは群落というよりは、ぽつりぽつりと生えていました。
エノキ
赤楕円:エノキグサ 水色楕円:エノキ
エノキグサというのは、葉の様子がエノキという樹木の葉に似ていることからついた名前です。まあ納得の名前です。何とか隣り合って生えているのを撮影したいなと思って散歩をしました。1時間ほどで3カ所見つけました。両種が一番近くに生えていたのがこれです。エノキグサがたくさんあったのは予想通りでしたが、エノキも行く先々にあって、それに驚きました。
雄花の花序
雌花の花序
エノキグサの花です。細長く伸びて穂のようになっているのは雄花が集まったものです。タイミングよく見ると4枚の花弁が開くのが見えます。
なんかお椀みたいなのの真ん中にあるのは雌花です。毛がたくさん生えていて中心には赤い毛のようなものがあります。これはめしべの先っぽ、柱頭なのだそうです。
葉が細長いタイプ。エノキとはあまり似ていない。
ちょっとゆがんだ編み笠?
お椀みたいなのは総苞と呼ばれるものです。これをひっくり返すと「編み笠」に見えるそうでアミガサソウという別名もあります。葉の様子がエノキに似ているからエノキグサというものの何の変哲もない葉です。一方で、この総苞はとても特徴的です。これを見て覚えたほうが確実ですね。