ネコヤナギ ヤナギ科
ネコヤナギは、こんな場所に生えます。
この場所に生えている植物は、出水があると全て流されて新しい石に入れ替わります。このネコヤナギは、前回の出水後に生えてきたのでまだ年は若いです。
川の対岸に見えるのもヤナギです。雑種であることは分かりますが、詳しいことは私には分かりません。
上の花は、2007年のものです。下の花は2023年のものです。
上は、花だけです。下は、花はほぼ終わり、葉が広がり始めています。季節進行からいうと上→下となるはずです。ところが、上は3月25日です。下は3月21日です。15年間で何かあったのでしょうか?
温暖化の影響なのでしょうか? 実は、豊岡は、兵庫県では最も平均気温が上昇しているのです。
桜といえば入学式の花でした。最近では、入学式には桜は散っています。生物季節は明らかに動いています。
10年以上前だと思います。堤防を散歩していると河原に降りていく方がおられました。帰りにタイミングよく上がってこられるのに出会いました。手にはネコヤナギがありました。お話をうかがうと自宅に飾られるということでした。
2019年、ネコヤナギはシカの食害が目立ってきました。特に左岸は被害が著しく、激減しました。
2023年、右岸にはネコヤナギが育ち、たくさんの花を付けました。豊岡ではシカの捕獲が進んでいるので少し復活したのだろうかと調べてみました。左岸は、礫河原では写真で分かるように膝くらいの高さで刈り込まれたようになっています。左岸で花が見られたのは、シカの近づけない場所だけでした。右岸にもシカの足跡はたくさんありましたが、密度が低いのかもしれません。また、そこは河川工事がずっと続いています。このことも影響しているのかもしれません。
ネコヤナギでも継続的に観察することの大切さを教えられました。