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謎のタンポポはシナノタンポポだった

「タンポポ調査・西日本2010」が終了し、報告書が公開されました。http://www.nature.or.jp/Tampopo2010/Houkoku.html です。
 この調査によって但馬には、少なくとも11種類のタンポポが生育することが分かりました。
 従来、但馬には6種の在来種の生育が確認されていましたが、今回新たに4種類が追加されました。2倍体種であるシナノタンポポ、トウカイタンポポ、セイタカタンポポと倍数体種であるオオクシバタンポポ(仮称)です。
在来種
 2倍体種
 カンサイタンポポ
 シナノタンポポ
 トウカイタンポポ
  セイタカタンポポ
 倍数体種 
 クシバタンポポ
 オオクシバタンポポ(仮称)
 ヤマザトタンポポ(ケンサキタンポポを含む)
 シロバナタンポポ
 キビシロタンポ
外来種
 セイヨウタンポポとその雑種(非常に多くのタイプがある)
 アカミタンポポとその雑種(非常に多くのタイプがある)
 シナノタンポポは北関東や長野県の盆地部に生育します。トウカイタンポポは、静岡県を中心とした東海地方に生育します。セイタカタンポポは、滋賀県中部から岐阜県、北陸にかけて生育します。セイタカタンポポについては、滋賀県と但馬は比較的距離が近いので、自然分布の可能性もありますが、どのタンポポも従来知られていた生育場所から大きく離れています。しかもこれらのタンポポは発見数が少ない上に、いずれも公園などの人工的な場所で発見されている点から、人の活動に伴って但馬にやってきた国内移入種の可能性があります。いずれにしても、確かなことはまだ分からず今後の研究が待たれます。

さて、私が 2008-2-25にここで紹介した謎のタンポポは、シナノタンポポの「頭花がさらに大きく、総苞外片は短いが幅広く、先端は内側に巻き込むようになり、小角突起はない。」によく一致します。

シナノタンポポ(2倍体種)はクシバタンポポ(倍数体種)に、トウカイタンポポ(2倍体種)、セイタカタンポポ(2倍体種)は、ヤマザトタンポポ(倍数体種)に似ています。外見で区別することは困難です。まずは花粉を顕微鏡で見て、花粉の大きさがそろっている(2倍体種の特徴)ことを確認しないといけません。そんな難しさもあり、自生なのか国内移入なのかなど、これらの2倍体タンポポの実態については全く分かっておらず次のタンポポ調査2015へ向けた大きな課題の一つです。
 カンサイタンポポ:北九州から福井県くらいまで;頭花が小さく、総苞外片も小さく、先端の突起もほとんどない。
 トウカイタンポポ:静岡県を中心とした東海地方;頭花が大きく、総苞外片は細長くて、時には内片とほぼ同じ長さになり、先端に大きな小角状突起がある。
 セイタカタンポポ:滋賀県中部から岐阜県、北陸にかけて;カンサイタンポポとトウカイタンポポの中間型。
 シナノタンポポ :北関東や長野県の盆地部;頭花がさらに大きく、総苞外片は短いが幅広く、先端は内側に巻き込むようになり、小角突起はない。

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