城崎温泉では心配された雨も夕方にはやんだ為、今年も「但州湯島の盆」が開催されました。
この踊りは江戸時代、忙しくてお盆の里帰りもできなかった温泉街の芸者さん達が、秋になって古里を思い踊り始めたのが始まりとされています。
大谿川沿いの太鼓橋の上からは、地元の地方(じかた)さん達による鼓弓や三味線、尺八のゆったりとした演奏と、かつて歌われていた「城崎小唄」が流れます。
子供たちも参加して、編笠をかぶった浴衣姿の男踊り、艶やかで優雅な女踊りと、ゆったりとした舞が「地蔵湯」前から「一の湯」前までの北柳通りを踊り歩きます。
真夏の盆踊りとは一味違うしっとりとした音色と踊りは、哀切感に満ちた旋律で秋の夜に何かもの悲しく感じます。
残念ながら後半雨になりましたが、情緒豊かな城崎温泉の夜に、秋の訪れを感じるイベントでした。