安井区では、1月3日に「安井の大草履づくりぞめ」という養父市指定文化財の伝統行事があります。
大草履を7人がかりで作り、あわせて小草履を作る伝統行事です。
大草履は、草履の前半分だけの足半草履(あしなかぞうり)と呼ばれる形式です。長さと幅は約1.2メートルです。足半草履は丈夫で足裏に密着することから、昔は山仕事や農作業に愛用されました。小草履は長さ約20センチメートルです。いずれも片方をつくることが特色です。
草履ができると、高さ約3メートルの2本の青竹に括りつけて完成します。完成した2本の青竹を公民館から神社に運んで奉納、保管します。
当日は、夕方5時頃からどんどの行事があります。どんどが終了した夜7時頃、神社から大草履・小草履を安井と出合の村境まで運びます。
川と山が迫った市道沿いの山側に高さ80センチメートルほどのコンクリートの基礎があり、その上に据えつけます。昨年の大草履・小草履は新しいものに取り替えられ、村の守り神として1年間役割を果たします。兵庫県下でも大変珍しい伝統行事です。
安井の大草履は、西日本における大草履や大草鞋の信仰を研究する上でも重要な伝統行事です。安井に向かう市道沿いに奉納されていますので、ぜひ見学してください。
日時 | 2020年1月3日(金) |
場所 | 養父市安井(安井公会堂) |
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