カンサイタンポポ
面倒くさいタンポポたち
タンポポのシーズンが始まります。さあタンポポの観察に出かけましょう。
じっくり見るとなかなか悩ましくて楽しいものです。
なぜ悩ましいか? それは外来のタンポポが多様性に富んでいる上に在来のタンポポとの雑種化が進行しているからです。
頭花
最初に用語説明をします。
「1つの花」に見えますが、小さな花がたくさん集まってできた頭花(とうか)と呼ばれる集合体です。タンポポの花びら1枚1枚が、実は独立した1つの「花」で、舌状花(ぜつじょうか)と呼びます。それぞれにおしべ、めしべ、そして将来「綿毛」になる冠毛が備わっています。
花の根元を包んでいる緑色のガクのような部分を総苞(そうほう)と呼びます。小さな葉のような総苞片(そうほうへん)が重なってできています。この総苞片の外側の様子が重要な情報になります。
外来タンポポの総苞外片
私がタンポポの観察を始めた1980年代は平和でした。
総苞片がくっついている・・・在来種
総苞片が反り返っている・・・外来種
で、お終いでした。
現在、総苞片が完全にくっついている外来種がいくらでもあります。総苞外片は完全にくっついているのから180度反り返っているのまで連続しています。あまりの自由さにびっくりです。それらの大半は雑種ではないかと言われています。
ニセカントウタンポポ
まずはニセカントウタンポポです。コウノトリの郷公園のタンポポで最も多いタイプです。
名前の通りカントウタンポポに似てるよねということで名前の付いたタンポポで、外来系のタンポポの1グループだとされています。
見分けるコツは、総苞外片の形と色です。形の特徴は幅広いことです。色は黒っぽいです。こんなに黒い総苞片は他にありません。また、花粉の量が少ないのも特徴です。カンサイタンポポは雌しべに触ると花粉が指先につきますが、ニセカントウタンポポはほとんどつきません。
ロクアイタンポポ
ロクアイタンポポ
ロクアイタンポポは、とにかく大きなタンポポです。巨大といってもよいタンポポです。在来タンポポと外来タンポポの雑種だとされていますが正体はよく分かっていません。私は巨大なタンポポで、裏返して総苞片がくっついていたらロクアイタンポポにしています。まだそれくらいの認識のタンポポなのだと思います。ロクアイタンポポは大量の花粉を出します。
カンサイタンポポ。総苞片は細長く、先に少し突起がある。
カンサイタンポポ。全体がきゃしゃ。
これであなたは、カンサイタンポポが分かるようになっています?
カンサイタンポポは、全2種に比べると明らかにきゃしゃで小さな花をつけます。より自然度の高い場所に生育します。カンサイタンポポは、但馬では、限られた場所にしか見られない変わった分布をします。その話は次回にします。
























