アユ サケ目 アユ科
秋はアユの産卵期です。川の中流域と下流域の境目付近の砂利底で産卵します。そのため、普段は上流~中流域で生息しているアユは下流へ移動します。下ってきたアユを「落ちアユ」と呼びます。産卵期が近づくと婚姻色に変わります。この画像のように腹部がオレンジ色になります。
産卵間近になると、このように全体的に黒っぽい色になります。
産卵は流れのある瀬で行います。川によって異なりますが、産卵の最盛期は10月中頃が多いようです。水温にもよりますが、およそ2週間でふ化します。ふ化した稚魚は海へと下ります。あまり沖には出ずに河口付近の沿岸で過ごすようです。
春まで海でプランクトンを食べて育ち、5月頃に川へ戻ってきます。
産卵間近の画像を撮影した1週間後、近くの川底に命尽きたアユが横たわっていました。アユの寿命は1年です。産卵を終えると一生が終わります。
来年の春、このアユの子ども達が無事に川に戻ってくることを祈ります。