
お走り祭り ↑
お走り祭り(おはしりまつり、養父市)
毎年4月15日、16日に行われる神事。

伝説 ↑
神代の昔、円山川下流地域は泥海で、人々は狩猟採集の生活をしていた。
但馬五社(出石、粟鹿、絹巻、小田井、養父)の神様が集まられ、何とかこの地が豊かな農地にならないかと相談された結果、斎神社に坐す彦狭知命の優れた土木技術にお願いすることに決まり、その名代として養父明神が鮭の大王の背に乗り、円山川から大屋川、建屋川と遡り、チッキリ渕からお願いされると、彦狭知命は快く引き受けられ、早速川を下られ、河口の瀬戸を切り開くと泥海はたちまち引いて、肥沃なる平地が姿を現した。
その後、実りの秋を迎え喜ばれた五社の神様は、秋の収穫の終わった旧暦師走の上旬、未のひより申の日にかけてお礼参りされるのが、お走り祭りの始まりと伝えられています。

道順 ↑
《往路》
養父神社 → 薮崎 → 小城橋 →(県道養父朝来線)→三谷弁天社 → 建屋(御旅所一泊)→ 早朝「斎神社祭典」
《復路》
斎神社 → 広谷 → 上野 →(国道)→ 堀畑 → 養父市場 → 養父神社
《昔の道順》
昔は船で円山川→大屋川→新津で船を降り、ここからは徒歩で平垣→上山→三谷のくしば→山道を通り、森のかかなべを経て、斎神社に到着されたと言われている。

祭日 ↑
現在は四月十五日・四月十六日
昔は、師走の未の日より申の日に帰る「未走りの申戻り」
《祭日の変更》
旧暦の師走は厳寒で川渡りが難儀であった為、明治十年期日変更の話が起きたことを幸いに、三谷の弁天祭りの方からの懇請もあり、以来、明治十年より四月十五日・十六日に変更された。

特色 ↑
- 往路40kmの長き渡御
- 川渡御(小城橋)
- 一泊する神事
- 神輿の型(神輿の屋根の四隅についている風鈴を掛け声に合わせて揺する構造で、全国的にも例がない)
- 祭典(四月十六日養父神社宮司は斎神社本殿に、斎神社宮司は養父神社神輿に同時刻にそれぞれ祝詞奏上)
- 標山(土を盛り、中央に杉の小枝を立てる)
- 掛け声(渡御は神輿総代の「おたち〜い」の声で神輿を担ぎ上げた。駕丁は、「よござるか」「はっとう」と前後互いに掛け声をかけて進む。「ようござるか法堂」の転化したもので、法堂は神輿のことである。旧暦師走の雪中渡御「あとは」、「ようござるか」の転化したものらしい。
カテゴリ:伝統行事・祭事