サクラの妖精

執筆 上田尚志   掲載 2010年07月16日 19時55分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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ウメエダシャク


6月から7月の夕暮れ、サクラの木の周りを頼りなげに飛ぶ、たくさんの白い妖精。スマートに飛ぶのではなく、ゆっくりと、翅を小刻みに震わせるように、空間をぎこちなく飛ぶ不思議な物体。しかも、一つや二つではない。次々と現れては消えていく。正体を確かめたくて静止する個体を捜した。ウメエダシャクという蛾で幼虫がウメやサクラを食べるようだ。豊岡市内ではこの季節にサクラの木の周りでよく見かける。


飛び回ってなかなか静止しないが、どこかへ消えてしまうように、見つからなくなってしまう。そしていつの間にか、どこからともなく現れる不思議な蛾だ。

雪の中の蝶

執筆 上田尚志   掲載 2010年02月07日 11時12分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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12月の末、庭の植え込みのツバキの葉でウラギンシジミという蝶を見つけました。新年の雪を乗り切り、2月の寒波の後もまだ健在です。ウラギンシジミは成虫で越冬する蝶で、このまま春を迎えます。早春から姿を現すキタテハ、キチョウなども同様に成虫越冬します。蝶以外では、秋に家の中に入ってくるカメムシをはじめとして、スズメバチ、テントウムシやオサムシなど、成虫で越冬する昆虫はたくさんいます。トンボでも、数は少ないですが、オツネントンボが成虫越冬します。




12月に見つけたときは、同じ庭にキチョウもいたのですが、こちらは1月の寒波の後、姿を消してしまいました。強い風に、吹き飛ばされたのかもしれません。

ウラギンシジミは翅の裏は銀色をしていますが、雄の翅の表側はオレンジ色、雌は水色がかった白。幼虫はフジやクズなどのマメ科植物を食べます。
キチョウも、幼虫はハギ、ネムノキなどのマメ科植物を食べます。河川敷などの草原に多いモンキチョウに比べて、少し小さく黒い斑紋の形も異なります。

トゲナナフシ

執筆 上田尚志   掲載 2009年12月11日 21時55分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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ナナフシの仲間。秋遅く、家の周りなどで、ひょっこりと見つかることがある。名前の通り、体にトゲがある。ナナフシは木に枝に擬態しているので、トゲナナフシはトゲのある木に多いかといえば、そうでもない。ヤツデの葉は良く食べるらしいし、サクラやバラ科植物にもいる。

他のナナフシよりずんぐり型の体型。南方系で、やや暖かいところにいる。擬態しているだけあって、動きが遅く敵に見つかると逃げられそうにはない。ひたすらじっとして、木の枝のふりをするのが最大の防御法。容器にいれておくと、小さな硬い糞が落ちていた。

イナゴ

執筆 上田尚志   掲載 2009年10月31日 19時36分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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コバネイナゴ
稲刈り後の田んぼに普通に見られる。目の後ろの黒いラインが特徴。あまり増えると困るが、まったくいないのも寂しい。無農薬田では増えているのだろうか。河川敷のイネ科植物にはたくさんいる。佃煮やから揚げにして食べる。



ツマグロイナゴモドキ
イナゴに似ているので、「モドキ」という名前がつくが、バッタのなかま。水田には出てこない。里山の林縁や草原にいる。羽の先が黒い。




フキバッタ
小さな羽が特徴。イナゴの子どものようだが、これで成虫。山地にいる。バッタという名前がつくが、イナゴの仲間。

アオマツムシ

執筆 上田尚志   掲載 2009年09月29日 21時39分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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樹上で鳴くスズムシと間違えられるほど、リー、リー、リーとやや高い声で鳴き続ける。特に、庭木や街路樹に多い。木の上で鳴くこのようなタイプの虫はいないので、鳴き声でアオマツムシがいることがわかる。今ではどこにでもいる虫だが、今から100年ぐらい前に日本に入ってきた。但馬では1990年代ぐらいから目立ち始めた。鳴き声はするが、見つけるのは難しい。部屋に入ってきたのを見る機会が一番多い。8月の終わりから10月ごろまで鳴く。夕方から夜に鳴き、朝は鳴かない。

キノコを食べる虫

執筆 上田尚志   掲載 2009年08月31日 22時38分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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ミヤマキオビオオキノコムシ

キノコを食べるのでキノコムシ。カラフルな虫が多い。いろいろなキノコを探すのも楽しいが、キノコムシとの出会いも、なかなか楽しいものだ。単にオオキノコムシという種名を持つ特大のキノコムシもいるが、これはなかなか出会えない。ミヤマキオビは中型。もっと小さなオオキノコムシもいる。ミヤマとつくが里山にもいる。

モンキゴミムシダマシ
 
これもキノコムシの仲間かと思ったが、他のグループだった。よく似ている。ゴミムシダマシの仲間。キノコに来るものもいる。すっかりだまされてしまった。

 両種ともコウノトリの郷公園の裏山で見つけた。ここは、里山としてよく管理されているので、キノコも多いようだ。           

ノコギリクワガタ

執筆 上田尚志   掲載 2009年07月27日 21時35分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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夏休みの虫捕りといえば、クワガタムシを思い出します。樹液にスズメバチやカナブンと共にクワガタムシの姿を見つけると、ワクワクしますね。普通は夜行性ですが、昼間でも見つかります。アベマキやコナラ、シラカシなどの樹液や河川敷のヤナギにも来ます。


ノコギリクワガタは、ミヤマクワガタと共に少し体型が分厚く、昼間は木の根元や幹の上のほうに隠れていることが多いようです。コクワガタやヒラタクワガタは体型が薄く、木の穴の中に潜っています。コギリクワガタは小さいものは角がノコギリ状ですが、大きくなると水牛の角のようになります。


山道を歩いていると、樹液がたくさん出ている木があると、甘い香りが漂ってきます。そして、その周辺では、虫の密度が高いので、なんとなく分かります。コナラやアベマキがあっても、樹液がまったく出ていない木もたくさんあります。

アオスジアゲハ

執筆 上田尚志   掲載 2009年06月28日 21時52分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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ちょうど梅雨の中休みの頃に現われる青いアゲハチョウ。幼虫はクスノキの葉を食べるので、その周辺に多い。南方系のアゲハだ。動きは活発で、敏しょうに梢を飛び回る。子どもたちの網ではなかなか採れない。夏休みの暑い昼下がり、じっと木の下で、このチョウが降りてくるのを待っていた思い出がある。水辺にも良く集まり、このときがチャンスだ。



青いビニールが好きなのか、ここから離れようとしない。飛び立ったと思ったらまた、別の青いビニールに降りた。よく見ると、砂の中に長いストローを刺しこみ、吸水していた。

モンキアゲハ

執筆 上田尚志   掲載 2009年05月28日 23時12分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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初夏に向かって、いろいろなアゲハが現われる。モンキアゲハは後ろ翅に大きな白い斑紋があるので、すぐに他の種と区別できる。
本州以南に分布するが、東北地方にはいない。
食草は他の多くのアゲハと同じく、ミカンの仲間。カラスザンショウが特に好みのようだ。











この時期は、アザミの花が多く、成虫の吸蜜植物として利用される。晩夏にはクサギの花などでよく見られる。

ギフチョウ

執筆 上田尚志   掲載 2009年03月22日 18時01分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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 ギフチョウの季節がやってきた。今年は3月の下旬、4月の初めには姿を見せるだろう。早春の一時期だけに現われる原始的なアゲハチョウ。春の女神といわれる清楚な姿。一度は出会いたいチョウだ。
 各地で絶滅の危機にあり、めったに出会えないと思われがちだが、但馬では人里近くに、かなり普通に生息している。しかし、油断せずモニタリングが必要だ。
 ギフチョウの仲間は、中国、朝鮮半島などの東アジアに生息し、日本にはギフチョウとヒメギフチョウの2種類がいる。
 幼虫はカンアオイ類を食べ、成虫はミツバツツジなどで吸密する。但馬では少ないが、カタクリはギフチョウの吸蜜植物として有名。人の手が入った明るい里山が生息には最適。

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