ルリビタキ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年02月26日 18時30分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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但馬で越冬した渡り鳥たちが、そろそろ北へ帰る準備を始める頃です。そんな冬鳥の中で一際存在感のある「青い鳥」がルリビタキです。冬鳥は赤系の色を持つアトリ科の小鳥が多く飛来しますが、冬の青い鳥は本種以外に思い浮かびません。

ルリビタキはヒタキ科の鳥で、スズメとほぼ同じ大きさ、冬の間は里山周辺で暮らしています。オスの羽根は、この写真のように鮮やかなルリ色で、脇のオレンジ色がアクセントカラー。


こちらはルリビタキのメスです。多くの鳥と同じように、メスは地味な褐色をしています。尾羽の付け根に少し青い色を持っているのと、脇の橙色はオスと共通です。

ルリビタキは普段、林の中にひっそり潜んで姿を見せませんが、餌を求めて出て来るときが観察チャンスです。道路際のウルシの実や、路上の小さな虫を食べにやってきます。


さて、ルリビタキの識別で注意が必要なのは、若いオス個体です。オスは若い間はメスと同じような羽根色をしており、次第に青い羽根に生え変わって行くのです。この写真の個体は、メスに比べて全体的に青っぽい色が滲んでいることでオスだとわかります。

ルリビタキは冬の渡り鳥というより、漂鳥として区分される短い移動を行う鳥です。繁殖期には高い山の中や、少し北のエリアに移動します。但馬の普段の生活範囲では、冬の間でしか観察できない、美しき「青い鳥」なのです。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信


シシガシラ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年02月20日 22時00分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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シシガシラ シシガシラ科



シダ植物は、どれもこれもよく似ていて難しいものです。そんな中にも分かりやすいものがあります。それがこのシシガシラです。海岸沿いの低地から高い山まで至るところに生えていて一目で分かる特徴的な形をしています。



葉は放射状についていますが、斜面に生えていることが多いので、たいがい斜め下方向に垂れ下がっています。葉は大きなものは長さが40cmくらいあって、両側がくしの歯のように切れ込んでいます。こんな形の葉のシダは兵庫県にはシシガシラ、ミヤマシシガシラ、オサシダの3種類しかありません。シシガシラ以外は、生育する場所が限られているので、私たちが普段生活する中で出会うのはシシガシラだと思ってまず間違いありません。


ミヤマシシガシラ 日本海側の高標高地にわずかに生える。

日本では至るところに普通に生えているシシガシラですが、日本以外には生えていません。シシガシラは日本の固有植物なのです。


シシガシラの葉の基部。下のミヤマシシガシラと比べると羽片の形と葉柄の色の違いがよく分かる。

 シシガシラの名前は、葉の生えている様子がシシ(ライオン)の頭(たてがみ)のように見えるというところから来ているそうですが、葉柄に密生する鱗片の様子がシシ(イノシシ)の頭のように見えるという説もあるそうです。なるほど、イノシシもシシですね。


ミヤマシシガシラ




 
 
 

越冬マガン

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年02月13日 10時56分   カテゴリ たじまのしぜん

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豊岡盆地で越冬中のマガンの飛来状況を、記録として書き記しておきます。


2016年12月15日
冬期湛水に向け、トラクターで土起こし中の伊豆地区の田んぼに、10羽のマガンが飛来しました。この群れは、短い時間で飛び去りました。


2016年12月22日
一週間後、冬期湛水が始まった同地区の田んぼに、4羽のマガンが飛来しました。先の10羽の群れの一部かもしれませんし、別の越冬グループかもしれません。外観から判断して、この4羽は少し若いマガンのグループです。

成鳥が付いていないせいもあるのか、非常に警戒心の強い群れで、田んぼ1枚分の距離をとっても飛び立ってしまいます。遠くからの観察しかできません。


2016年12月31日
大晦日の伊豆地区堪水田、4羽のマガンが5羽になっていました。別のはぐれ鳥が、4羽の群れを見つけて合流したようです。以降、年があけてからも、この5羽のマガンは同じエリアで冬を過ごしています。


2017年1月29日
1月の終わりにまとまった雪が降りました。堪水田という安全地帯と、隣接する二番穂の田んぼの餌場を、マガンはうまく使い分けながら、やがて訪れる北帰行の時を待ちます。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

サガリハリタケ

執筆 稲葉一明   掲載 2017年02月01日 01時30分   カテゴリ たじまのしぜん » きのこ

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サガリハリタケ   ヒダナシタケ目 コウヤクタケ科
 懸垂針茸         (Radulomyces copelandii)




広葉樹の枯木に膏薬状に樹皮に張り付くように広がり、1冂度の針状の突起を垂らす。背着生のキノコ。




幼菌時は白く少し青みがかって透明感もあり、鍾乳石を思い出すような感じで美しい。




やがて黄褐色に色づ老熟すると針状突起が遠目には毛が密生しているように見える。
分類が進むにつれ変遷しており、図鑑等により記載が違う場合が多い。以前は属名がコゲチャハリタケ属あるいはサガリハリタケ属Mycoaciaだったが、現在はアカギンコウヤクタケ属Radulomycesとされているようだ。



特徴的なキノコであるが普通種で豊岡周辺でもよく見かける。
 

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