ウラジロ お正月によく見ます

執筆 菅村定昌   掲載 2016年12月22日 22時37分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ウラジロ ウラジロ科



 ウラジロは、これから目にする機会が非常に多いシダです。といっても山の中とは限りません。鏡餅の下に敷かれたり、しめ縄に使われたりするのをよく見ると思います。あのシダがウラジロです。



 飾り物に使われるのには諸説あります。
 曰く、
「葉の裏が白いところから、こころは白いとか清浄を表す」
「裏の白いところから、白髪を連想して長寿を表す」
「葉が代を重ねて伸びて、しだれるところから、長寿を表す」
 まあ、とにかく縁起がよいということのようです。



 ウラジロは常緑のシダです。低木がまばらに生えるようなところに生えるので葉が落ちる冬にはよく目立ちます。乾燥した斜面で大型のシダがあって裏が粉がついたように白ければまずこのウラジロと思って間違いないでしょう。大群落ができているところもあります。


ウラジロの裏面


葉(正しくは羽片)は、二つに分かれて、そこから新しい芽が出る。

 ただし、同じような場所にやはり同じように裏が白いシダが生えます。コシダです。このシダはウラジロと同じように葉が二岐に分かれるところも似ていますが、写真で分かるように全体が五角形のような形に見えます。


コシダの裏面


コシダの表面
 コシダの方がより乾燥した場所に多いようです。
 
 自然界には、非常に多くあるシダなので栽培は容易なのかと思っていたらかなり難しいのだそうです。造成された斜面にありふれているのですっかり誤解していました。自然というのはなかなか思い通りにはいかない手強いものだなのだと思います。


川虫トビケラの成虫

執筆 上田尚志   掲載 2016年12月21日 10時49分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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コウノトリ文化館のデッキにホタルトビケラの成虫がいました。幼虫は河川上流域の流れの緩い場所に棲み、砂でミノムシのような巣をつくります。成虫は秋に出現します。ここにはババホタルトビケラの生息記録もありますが、大きさからホタルトビケラとしました。ババホタルトビケラは東日本の平地に多く生息する種で、兵庫県ではコウノトリの郷公園でのみ見つかっています。




これはヨツメトビケラ。コウノトリ文化館の上にあるビオトープの横を流れる溝で見つかります。こちらは春に出現し、あちこちの渓流でたくさん飛翔するのが見られます。幼虫は同じような砂の巣をつくります。





ムラサキトビケラは大きく目だつ種類です。これも、文化館のデッキで発見。落ち葉で巣をつくり、里山の緩やかな流れに住みます。

川の中の石をめくると、小さな虫が這いまわります。これはカゲロウとカワゲラの幼虫。トビケラと合わせて代表的な川虫で、淡水魚の餌としても重要です。川に多様な環境があると、川虫も種類と量が多くなります。


               写真(ホタルトビケラ)高橋信  
               写真(ヨツメトビケラ・ムラサキトビケラ)・文 上田尚志

オオハクチョウ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年12月13日 10時40分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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今年の10月22日に、久美浜湾内で1羽のオオハクチョウを見つけました。羽が灰色の幼鳥です。おそらく、渡りの途中、親鳥とはぐれてしまったのでしょう。ときどき空を見上げてコーコーと寂しげに声を上げており、西の越冬地に向かう他の渡り鳥と合流できるよう願いました。


2日後の10月24日のことです。自宅近くの六方川の橋にさしかかったとき、なんと、真下にオオハクチョウ幼鳥がいるではありませんか。久美浜湾で出会ったのと同じである確証はありませんが、直線距離で13Kmしか離れておらず、状況からしても同一個体が飛んできたものと考えました。


六方川には越冬コハクチョウが時々入りますが、オオハクチョウが入ったのは私は初めて見ます。幼鳥とはいいながら、圧倒的に大きな存在感の水鳥です。同じ場所で、一日中、草をむしって食べていました。


夕方には水面に浮かんでまったり過ごしていましたが、翌朝以降、豊岡盆地内でこのオオハクチョウを見かけることはありませんでした。


1ヶ月後の11月21日、久美浜湾沿いの堪水田でオオハクチョウ成鳥2羽の飛来を確認しました。継続観察で、この2羽はここで越冬しそうな気配をみせています。

かつての久美浜湾はオオハクチョウの越冬飛来地として名が知られていましたが、近年はぱったりと来なくなっていました。今回、幼鳥1羽に続いて成鳥2羽が飛来し、オオハクチョウの久美浜湾での越冬も再び定着するかもしれません。

久美浜湾から近い豊岡盆地でも、コハクチョウに次いでオオハクチョウが越冬する可能性も将来的には考えられます。ラムサール条約湿地の円山川下流域が、さらに多様な生物生息環境になってゆけばよいですね。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

アシナガタケ

執筆 稲葉一明   掲載 2016年12月03日 14時18分   カテゴリ たじまのしぜん » きのこ

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アシナガタケ    ハラタケ目 キシメジ科 クヌギタケ属 
脚長茸        (Mycena polygramma )
アシナガタケ。広葉樹林の落葉、落枝などから秋に発生。写真のものは、豊岡市内の自宅庭で発生したもの。


傘は幼菌時は卵型で徐々に開き円錐形から中央部が突出する。











カサの径は2僂曚鼻
柄は5〜10センチ程度になり、弱弱しく地味ながらも森の妖精感がある。




ごく近縁種にニオイアシナガタケがあるが、こちらはヨードチンキの臭いがするという。そのような臭いはしないのでアシナガタケとした。

また、アシナガタケの特徴としては柄に縦線がみられることである。明確なものではないが、かろうじて縦線が確認できた。




普通種。無毒であるが食用の価値はない。

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