越冬前のテントウムシ

執筆 上田尚志   掲載 2016年11月29日 10時23分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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山が紅葉に染まるころ、たくさんのテントウムシが、日当たりのよい岩肌に集まっていることがあります。ここは11月の阿瀬渓谷、見渡す限り、テントウムシだらけです。どこにこんなにいたのかと思うぐらいの数です。テントウムシは成虫で岩の隙間や樹皮の隙間などで越冬します。暖かそうな良い場所を探して集まってくるのかもしれません。



何種類かのテントウムシが混じっているようですが、ここでは2種類が見られました。



いろいろな種類のテントウムシに見えますが、画面は1種類、ナミテントウ(単にテントウムシともいう)です。ナミテントウの斑紋には変異がありまるで別種のように見えます。



中に少し大きなテントウムシがいます。カメノコテントウです。クルミハムシの幼虫を捕食します。但馬の渓谷にはオニグルミがたくさんあるので、カメノコテントウも良く見かけます。

ホラシノブ 赤く染まってきました

執筆 菅村定昌   掲載 2016年11月23日 22時04分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ホラシノブ ホングウシダ科



 紅葉が進み、植物観察は、冬芽などマニアックな分野になってきています。そんな中で常緑のシダの仲間は枯れ草の中で目立ちます。シダを避けて通っていた私としてもちょっと見てみようかなという気になります。



 ホラシノブは、五荘小学校に多いシダです。五荘小学校は、山を切り開いて作られた学校です。造成時に山を削った時にできたむき出しの斜面が至る所に見られます。その斜面がホラシノブの生育に適しているようです。ホラシノブは日当たりのよい斜面に多いようです。五荘小学校では、ホラシノブは乾燥地に多く見られるウラジロやコシダなどのシダやシシガシラに混じって生えています。





 ホラシノブは群生します。細かに切れ込んだ葉がかたまって見えるのは美しいものです。秋も深まってくるとホラシノブは紅葉します。周りの木々が紅葉し葉を散らす中でホラシノブも薄赤に色が変わってきました。これも美しいものです。日当たりがよい場所だとさらに赤くなるようです。楽しみです。


 シダ初心者の私は、夏前から葉の表も裏も、茎も根っこも何度も見て、図鑑の文書を読んで、写真や図と見比べました。秋が深まり、葉の裏の端にある胞子嚢群が大きくなって、苞膜がポケット状になり、葉が赤く染まってきて、・・・ようやく、ホラシノブに違いないのではと思えるようになりました。








シラガホオジロ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年11月09日 11時30分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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仲間が六方田んぼで見つけたこの鳥はシラガホオジロといいます。ホオジロ科の鳥で、ロシア北部で繁殖し、冬は中国北東部に渡って過ごすようです。日本では時々迷行個体が観察されるだけの、とても珍しい鳥です。英名はPine Bunting。


冬羽の本個体では顕著ではありませんが、夏羽では名前の由来となった白い頭央線が目立つと図鑑には示されています。初めて見る鳥で、おそらく但馬エリアでも初確認種ではないかと思います。


前から見ると、喉の周りまでこげ茶色のマスクをしているように見えます。普通のホオジロは喉が白いので、違いがよく分かります。

六方田んぼでは2・3日間過ごした様子。刈田の落穂を食べ、電線に上がって休むという行動を繰り返していました。

豊岡を旅立った後は、どこに飛んで行くのでしょう。新しい立ち寄り先で、また野鳥観察の人たちにサプライズを与えることでしょう。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

カノシタ

執筆 稲葉一明   掲載 2016年11月03日 12時08分   カテゴリ たじまのしぜん » きのこ

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カノシタ    ヒダナシタケ目 カノシタ科 カノシタ属 
鹿舌        (Hydnum repandum)




カノシタ、優秀な食菌であるが毒成分を含んでいることが分かり、最近の図鑑では毒キノコとして扱われている。広葉樹林、針葉樹林、雑木林、広く発生する。




肉質はもろく砕けやすいが、火を通すとしっかりしと充実し、独特の歯触りは表現が難しいが、私個人の評価としては一級品である。バター炒めやシチューなどに入れると、お肉を食べているような感じになる。欧米ではシチューやオムレツなどに入れる食用キノコとしてpied du mouton(羊の足)の愛称で一級の食材とされている。


ヒダナシタケ目、つまり広い意味でサルノコシカケの仲間である。傘の裏側にヒダはなく、針状の突起が無数に垂下している。




幼菌時は饅頭型、成長してカサが開き、成熟するとフチが不規則にゆがんだ形となる。カサの色は肌色〜黄色〜淡橙色と広い。




ほとんど白から薄肌色の近縁種にシロカノシタがあるが、食菌としてはほとんど同じ扱いでよいと思う。




シロを作り毎年採取でき結構多収が見込め、独特の食感は魅力であり、わずかに毒成分を含んでいるとのことであるものの優秀な食菌といえる。




今秋、豊岡市内のとあるキャンプ場のすぐ横で、大きなシロを見つけた。キャンパーは誰も知らないのであろう、見向きもされていないようだ。

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