タガラシ 

執筆 菅村定昌   掲載 2018年03月23日 21時41分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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タガラシ キンポウゲ科



 今回は、予習のために載せます。しっかりとお勉強して春の植物観察に備えましょう。
 四月も中頃になるとじめじめした田んぼの中に、なんだかみずみずしい茎に黄色の小さな花をつける植物が目立ってきます。これがタガラシです。乾いた田んぼはダメです。あちこちに水たまりのある田んぼ、水浸しの田んぼが好きなようです。水のある水路や溝でも結構見かけます。



 茎や葉はつやつやして柔らかそうです。60cmくらいに大きく育ったのも、10cmくらいの小さなのもあります。大きくても小さくても時期になれば花を咲かせます。花は小さなかわいらしい花です。花びらはピカピカと光沢を持っています。この光沢は、この仲間、キンポウゲの仲間によくある性質です。



 柔らかそうでおいしそうにも見える個体もあります。でも決して食べてはいけません。毒草なのです。タガラシだから「田んぼの芥子(カラシ)」とは思ってはいけません。確かに田んぼのカラシから来た名前という説はあります。毒なので辛いのかもしれませんが、試さないで下さい。名前にはもう一つ説があります。「田んぼを枯らす」のでタガラシという説です。何にも育たないようなやせた田んぼに生えるというような意味なのでしょう。昔の人が食べたとも思えませんし、割と養分のある中栄養〜富栄養な田んぼに生えるので収量が極端に落ちるとも思えません。どちらの説もそんな気もしますし、そうじゃない気もします。植物の名前にはよくある話です。



 似たような名前の植物はいろいろあります。代表的な例だと「芥子」だとカラシナ、イヌガラシ、トウガラシ、「枯らし」だとヤブガラシですね。

 最後によく似た植物です。乾いたところには、ウマノアシガタがよく生えています。花びらがずっと大きいです。同じく乾いたところにトゲミノキンポウゲ生えています。地面をはうように生えています。実の形も違いますね。


ウマノアシガタ 花びらの長さ 8〜11mm


トゲミノキンポウゲ 花びらの長さ 長さ6.5〜8mm


タガラシ 花びらの長さ 3.5〜4mm


セツブンソウ探索 空振り

執筆 菅村定昌   掲載 2018年02月22日 12時35分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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セツブンソウ キンポウゲ科



 全国各地でセツブンソウ祭りが行われています。
 近隣だと丹波市の青垣町が有名です。2月11日の「江古花園 節分草まつり」に始まり「遠阪セツブン草祭り」「森のせつぶん草まつり」と続きます。但馬でも是非ともセツブンソウまつりをしてほしいと思います。





 それには当たり前ですがセツブンソウが欠かせません。青垣町といえば但馬に隣接しています。朝来市にセツブンソウがあってもおかしくありません。調べてみると一つだけ記録がありました。発見された方も分かりました。これまでに何度もお世話になっている大先輩です。


クリ園


墓地

 尋ねてみました。もう二十数年前なので記憶が曖昧ということでしたがピンポイントではないものの生育地を教えていただくことができました。開花時期を待って行ってきました。少し時期が早い気もしますが花がなくても葉があれば分かります。青垣では、クリ園にたくさんあります。墓地にあります。神社の裏山にあります。青垣のセツブンソウは人が関わるところに残っています。大切にされてきた歴史があるのでしょう。


この地もシカやイノシシの影響が強い

 今回、谷の最奥まで行って下ってきました。ありそうな場所を見つけては探しました。期待むなしく発見には至りませんでした。また行こうと思います。

 これまでも様々な植物で昔の記録をもとに再発見を願って山や野に入っていますが、ほとんどがこんなものです。すでに姿を消しているのかもしれませんが、絶滅とはせずに希望を持って現状不明ということにしています。



 セツブンソウについては、まだ探し始めたばかりです。聞き取りも並行して進めています。なんとか見つけてセツブンソウまつりを実現したいなと思います。

 今回のセツブンソウの写真は全て青垣のものです。但馬の生育地もこんな風になることを願います。

フジバカマのお引っ越し その後

執筆 菅村定昌   掲載 2018年01月23日 14時44分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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フジバカマのお引っ越し その後



 フジバカマのお引っ越しの記事を書いてからちょうど1年が経ちました。
 http://www.tajima.or.jp/modules/nature/details.php?bid=654
 2004年の台風23号の被害から始まった特殊堤の工事がフジバカマの自生地に到達しました。


2018年1月


2016年8月


2018年1月


2002年10月

 主たる生育場所であった石垣が失われるので、その場所で生育することは難しく、複数の場所に移植されました。人工的な場所、これはプランターを指しますが、2か所の大型プランターで花を咲かせました。


兵庫県立コウノトリの郷公園内にあるコウノトリ文化館前のプランターで開花した個体

 人工的ではあるけれども、元々の自生地に似た場所にも移植されました。石垣の隙間に植えたのです。これが3か所あります。
 豊岡市内に自生地が2か所ありましたがどちらも石垣とその周辺でした。亀岡城趾の石垣にも自生があります。石垣だと他の植物との競争に負けないようなので国土交通省が所管する河川内で石垣を探し、あるいは石垣を作って植えることにしました。以下で紹介するのは空石積みで作った護岸に植えたものです。


これがモデルになっている自生地の石垣


 石垣ですから水はけはとってもいいです。ですから植えた当初は、水分不足で枯れそうでした。何とか枯れずに夏を越すことができ、開花することができました。



石垣の上ほど乾燥が激しいようで多くが枯れました。水辺に近いほど生存率が高く生長が良好でした。一方で、小さな川なので少しの雨で水位が上がります。最終的には一番低いところにあった株は全て流失してしまいました。



 とりあえずフジバカマのお引っ越しは順調にいっています。但馬で唯一残る自生地を含め、今後を見守りたいと思います。



 

ヤドリギ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年11月23日 16時21分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ヤドリギ ビャクダン科

 ヤドリギは、宿り木です。大きな木に寄生しています。葉は緑色をしていますので光合成をして自分で栄養を作ることをしながら、寄生した植物から根で養分も取っています。こんな植物を半寄生といいます。



 ブナ、エノキ、ケヤキ、クリ、サクラなどいろいろな落葉樹の大木に寄生します。但馬では、ブナについているのをよく見ます。過去の研究でヤドリギは、林縁に多く、また、孤立した大木に多いことが分かっています。


交流センター前の駐車場。大きな看板もある。一番目立つ場所に間違いない。

 寄生する木が葉を茂らせている季節はなかなか気づきませんが、葉を落とした頃になるとよく目立ちます。写真の木は、鉢伏高原で最もよく目立つミズナラです。私はこれまでこの木にヤドリギがついていることに気づいていませんでした。それがこの雪景色の中、気づかずに済ますことはできませんでした。


雪の重みで落ちたらしいヤドリギ。この日は結構こんなのに出会った。そんな機会でないと間近に見ることは難しい。

 葉が落ちた木の中で鮮やかな緑の葉、雌株にはこれまた鮮やかな黄色、まれに赤い果実をつけたヤドリギは見る者に何か元気をくれるような植物です。よく似た種類のセイヨウヤドリギに古代ヨーロッパの人たちが不思議な力を持つと考えて、宗教的な行事に使われたのも分かる気がします。


この果実は、黄色いのか? 赤味を帯びていてこれからさらに赤くなるのか? 微妙な色合いだった。とりあえず黄色ということにしておこう。

 果実は、黄色ですが。中には赤い果実をつけるアカミヤドリギと呼ばれるものもあります。この果実の中には、種子と鳥の餌になる部分とねばねばする糸のような部分が含まれています。鳥のお腹を通ることで、果実の表面の皮と鳥の栄養となる部分はなくなり、長いひも状のねばねば部分と種子が残ります。このねばねば部分は、鳥が糞をした時に鳥のお尻にくっついて、種子を含んだままだらんとぶら下がります。その中の幾つかが大木の枝にくっつき、さらのその中の幾つかが発芽して生長していきます。



 かつては、ヤドリギの果実や茎葉から鳥もちが作られました。牛馬の飼料に使われたり、飢饉の時に食用にもされたといわれています。漢方薬としても使われています。



すでに乾いていたが、樹液の感じがいかにも粘りそうだった。鳥もちが作れるのが納得できる質感だった。

ミズヒキ いろんなのを見つけました

執筆 菅村定昌   掲載 2017年10月24日 21時07分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ミズヒキ タデ科



 この植物の名前であるミズヒキは、ご祝儀袋についている紅白のひも「水引」に由来します。



小さな赤い花がたくさんついて赤い線のように見えるので水引の赤い線を想像したのかなと思いましたが違いました、花をよく見ると花びら(本当はがく片)の上側が赤で下側が白なので、花の連なりを上から見ると赤い線、下から見ると白い線に見えるのが由来だそうです。



 ミズヒキは、林やその縁などに普通に生えています。葉に特徴的な斑紋があるので春でもすぐに見つけられます。



 今年はいろんなタイプのミズヒキが生えている場所に行き当たりました。それを紹介します。

 まずは、白花のミズヒキです。ギンミズヒキという名前がついています。これと普通のミズヒキがあるとまさに本物のミズヒキです。







 次は赤と白が混じっているものです。ゴショミズヒキという名前がついています。



 先だけ赤(ピンク)のものもありました。



ヤブレガサ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年09月25日 14時06分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ヤブレガサ キク科



 依頼があって20年ほど前に見つかった植物を探しに行きました。
 この植物、兵庫県では2か所でしか見つかっていなくてどちらの場所も現状不明になっています。頑張って探しましたが結局見つけることはできませんでした。もう一度行こうと思っています。



 さて、目的の植物はありませんでしたがヤブレガサはたくさんありました。状況から見て、シカが食べ残したようです。花が咲いているものもいくつかありました。ちょっと不思議な山で、高いところほどシカの食害がひどく、ふもとの方は、イノシシ用の低い柵で囲われた畑も被害を受けていませんでした。ヤブレガサは最も被害のひどいあたりに生えていました。




 ヤブレガサというのは、文字通り「破れた傘」です。確かに頑丈そうで大きくて立派な葉ですが、さすがに人が傘にするには小さすぎます。葉は、中心近くまで深く切れ込み、さらに裂けたそれぞれがまた裂けています。破れているというような生やさしい状況ではありません。もう裂けまくっています。この開いた葉から傘を連想するのはちょっと難しいです。



 この植物が芽生えた春先の姿は、なるほど傘です。やがて落ちてしまう白い毛が生えてなかなか風情もあります。この姿ならヤブレガサは納得です。近い仲間のモミジガサ、タイミンガサ、ニシノヤマタイミンガサなどみんな同じような姿をしています。

 シカにほとんど食べられていないヤブレガサでしたが、中にはしっかり食べられているものもありました。





ニシノヤマタイミンガサ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年08月23日 22時05分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ニシノヤマタンミンガサ キク科



 これは兵庫県では大変に珍しい植物です。
 『兵庫県版レッドデータブック2010』には、県内分布に「但馬、東播、丹波」、特記事項に「県内では1カ所で知られている。」と書かれています。かつては何カ所かで知られていたものの1カ所しか残っていないということです。


これはタイミンガサ。タイミンガサによく似たヤマタイミンガサという植物があって、その西日本タイプのようなのがニシノヤマタイミンガサ。タイミンガサは但馬にはたくさんあったがシカに好まれて激減している。お隣の京都府には少なく絶滅危惧種の指定を受けている。


ニシノヤマタイミンガサ。準不嗜好性種。今年はシカの食害が低減しているようで7月末でも多くが残っていた。

 依頼を受けて2か所を見に行きました。一か所目は過去の記録がある場所です。広い範囲を示す地名だけなので、無理だろうなと思いながら最も自然度の高い谷を中心に探しました。やはり見つけることができませんでした。もう一か所は、京都の方が林道を車で走っていて見つけられたという場所です。写真と印のついた地図を送っていただいていたので楽勝と思って見に行きました。車から見えると思って何度も印の周辺を探しましたが何もありませんでした。


こちらの群落は食害がひどく8〜9割方食べられていた。

 なんかもう今すぐにでも絶滅しそうな感じですが大丈夫です。実は、ニシノヤマタンミンガサは、シカが好んで食べようとはしない植物の一つなので、生育場所は少ないのですが、生育しているところでは数千〜数万株という大群落をつくっています。
 春には食害を受けることが稀で、季節が進んで他の植物が食べられて姿を消すにしたがって食べられるようになり、夏から秋には姿を消すことが多いのだそうです。


大群落。食害はひどくないが開花株はぎりぎり2桁。

 この春に、たくさんある場所を教えていただいて見に行きました。少し苦労しましたが見つけることができました。大群落でした。その周辺を歩き回りました。以前、京都の方が見つけられた場所は、教えていただいた場所から極近いので、そこは特に丁寧に歩きました。すると大群落がありました。前回、車を止めた場所のすぐ上です。あと10mほど登っていたら見つかっていたんですね、惜しかったです。



 見つかるときは見つかるものです。その日は、別の植物を見にすぐ近くの山に行きました。そこでも2群落見つけました。これは新産地になります。さらに、6月に別の山系で1群落を見つけました。但馬にはまだまだたくさんの産地があるようです。



これはテツカエデ。尾根から見るとニシノヤマタイミンガサに見えた。この群落に隣接してニシノヤマタイミンガサがあった。林床を覆うほどの個体数があったのはこの2種のみ。

ミゾホオズキ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年07月26日 11時35分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ミゾホオズキ ハエドクソウ科


氷ノ山

 名前のミゾ(溝)から分かるように水辺に生えます。水辺といっても大きな川ではなく山間の小さな流れの脇や水のしみ出る崖地などによく見られます。
 但馬では、コウノトリの郷公園の遊歩道のような標高の低いところから氷ノ山の高所までいたるところで見られます。山間部に行くと農業用水路の脇にも生えています。


氷ノ山

 ホオズキというのは、あのホオズキのことです。がくに包まれた果実がホオズキによく似ているところから来ています。ただし本物のホオズキのように赤くなったりはしません。


扇の山

 茎は四角い形をしており、葉には柄があります。長さ10mm〜15mmくらいの花を6月〜8月に咲かせます。黄色くて特徴的な形の花が目立ち思わず写真に収めたくなる植物の一つです。

 花びらは上下二つに分かれ、さらに上部は二つに、下部は三つに分かれています。


阿瀬渓谷

 先日、登った阿瀬渓谷では、シカによる植生被害が非常に深刻にもかかわらず背丈が低いことや崖地に多いことが幸いしてか、あるいはシカの駆除が進んだことが功を奏してか、ところどころで見ることができました。


氷ノ山

 よく似た種類にオオバミゾホオズキがあります。兵庫県はほぼ分布の西限に当たります。
 岡山県ではすでに80年近く発見されておらず絶滅が危惧されています。鳥取県では、兵庫県の近くの数カ所でわずかに知られています。兵庫県でも、但馬の高い山の標高の高いところにわずかに知られています。私は兵庫県産の花のついた写真を持っていませんので、先日、訪れた大雪山系のものを貼っておきます。

 一番大きな違いは、葉の柄です。
 ミゾホオズキには葉に柄がありますが、オオバミゾホオズキには葉に柄がありません。


大雪高原温泉沼巡り登山コース






ササユリ

執筆 菅村定昌   掲載 2017年06月24日 22時27分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ササユリ ユリ科



 ササユリの学名は、Lilium japonicum Houtt です。japonicum とある通り日本固有種、日本にしかないユリです。ササユリは、本州の中部以南と四国、九州に生育します。丘陵地や山間の林縁もしくは疎林の林床に生育します。ササユリという名前は、葉がササに似ているからというのが納得ですが、ササやぶの中で咲くからという説もあります。


ササの中のササユリ

 かつては普通に見られたユリでした。関西で野生のユリといえばこのササユリを指しました。私が自然観観察を始めた40年ほど前には、山に近づけばあちらこちらに見られ、たくさん咲いている場所もありました。最近では、一株二株がちらほらと咲いているのを見ると珍しいものを見つけた気分になります。




 ササユリは、春先によく日光があたり、その後も木漏れ日の差す明るい木陰を好みます。それは、人が手入れをしていた里山の山裾であったり、山の中であったりします。里山が利用されなくなって、競合する植物が増えました。日当たりが悪くなりササユリは生育場所を大きく狭めました。ササなどがびっしりと生えると種子が発芽することもできません。次世代が育つことができないのです。



 また、かつては大量にあったので人が少々取っても影響はさほどありませんでした。その感覚で少なくなったササユリを取ると激減します。そこに獣害です。シカは地上部を食べます。球根が残るので多くは生き残るのでしょうが、数年続くと深刻なダメージが残ると思います。イノシシは、実に上手に球根だけを掘り取って食べます。


この大きさのものは地面に張り付いておりシカの食害から逃れていることがある。大きく育ったものがダメージを受けてこんな状態になるものもある。

 暗い話が続きましたが、明るい話もあります。
 豊岡市が設置されたノアの方舟の2か所でササユリが開花しました。うれしことに一株二株ではありません。小さな株も見られたので増えていくことは間違いありません。今後が楽しみです。


柵の中で開花を待つ株


これらは来年には咲くかもしれない。そんな株がいくつもあった。

 開花した柵の周辺は豊岡市でもシカにより食害が著しい場所でした。柵内は数年で大きく改善しました。ササユリは、種子から始まると開花まで10年近くかかります。球根が残っていると再生が早いです。球根や地下茎がまだかろうじて残っている今、多くの場所を植生保護柵で囲っていけたらと思います。



ピンクのものもある。

オオキンケイギクが目立ってきました

執筆 菅村定昌   掲載 2017年05月23日 23時26分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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オオキンケイギク



 オオキンケイギクが一斉に咲き始めました。
 2年前に、美しい花ですが日本在来の生きものたちに.悪い影響を与えるので駆除することが望ましいとお知らせしました。
 相変わらずたくさん咲いていますが、うれしい変化も起きています。



 但馬コネクションという集まりで外来生物の脅威をお話ししました。すると、何かしたいというお話しが来ました。
 そこで、この場所でオオキンケイギクを抜き取ることにしました。
 なんと18名もの人が集まりました。



 調べていただくと豊岡市の土地であることが分かりました。植村直己冒険館さんに調整していただいてここで作業ができることになりました。
 幸いなことに花はほとんど咲いていません。種子ができる心配がないので、抜いたものをその場に置いておくだけで大丈夫です。よい天気が続いて枯死しました。
 1時間でこれだけ取れました。3年ほど続けると在来種が優占すると思います。頑張ろうと思います。



 ここは、2年前までは、オオキンケイギクだけが刈り残されていました。今年は刈ってありました。
 神鍋山でオオキンケイギクを抜き取られたグループが新聞で紹介されたこともありました。新温泉町には、100m以上にわたって生育していた場所がありましたが、土木事務所さんがきれいに刈り取られました。国土交通省さんも刈り取ったものを種子がこぼれ落ちないように運ばれるようになりました。みんなで頑張りましょう。



 花が咲きそろうと駆除は面倒です。次のことを守って下さい。

 駆除は上流から(標高の高いところから)
 花は切って(はさみを使いましょう)袋に入れて持ち帰り、燃えるゴミに出します。
 花のついていない茎は抜きます。
 (放置してもよい場所ならそのまま。そうでない場所ならポリ袋に入れて持ち帰ります。袋を閉じて腐らせるか、燃えるゴミに出します。)

 花が咲く前に抜き取るのが一番です。花の時期に葉をよく見て覚えてほしいと思います。

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