サビハゼ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2018年01月31日 12時38分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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サビハゼ  スズキ目 ハゼ科

 ハゼの仲間はとてもたくさんの種類がいます。今回紹介するのは海岸近くの砂底に生息しているサビハゼです。名前の由来は、体の模様が金属にういた錆のように見えるからだそうです。大きさは10センチほどです。キス釣りなどで釣れることもあるようです。


 これらの写真は竹野海岸で撮影しました。水深3〜5mくらいのところです。あまり浅いところにはいないようなので、足が届く場所ではあまり見ることができないかもしれません。稚魚の頃は群れでいるようですが、大きくなると単独でいます。スノーケル中とかに砂底に目を凝らしていると、時々見つけることがあります。


 真ん中のあたりにいるのが分るでしょうか。体の模様が砂底に溶け込むので、じっとしていると見落としてしまいがちです。


 ヒゲが特徴のサビハゼ。下顎にヒゲがたくさん生えています。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

アオジ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2018年01月19日 15時30分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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荒れ地や河川敷のそばを通るとき、草やぶの中から「チッ・チッ」という高い声で短く鳴く鳥の気配を感じることがあります。このような生息環境を好む鳥の代表はホオジロ科の仲間です。ホオジロは一年中このような場所で生活していますが、越冬のために北から渡ってくるホオジロの仲間も何種類かいます。

今回紹介するアオジも、冬の間に見られるホオジロ科の鳥です。草やぶの中からなかなか出てこない鳥ですが、しばらく観察を続けるとひょっこり地上の目立つ茎や枝に出てくることがあります。


緑黄色のお腹がよく目立つアオジですが、冬の間は少し地味目な羽根色になっています。この写真はアオジのメスですが、オスに比べて全体的にコントラストが弱く、オスのような目先の黒色もありません。


春になると北の繁殖地に帰って行きます。その頃には、コントラストがより強い夏羽に換羽し、美しい姿に変身しています。写真は春の渡り時の夏羽のアオジです。

アオジは兵庫県レッドデータのAランクに指定されています。冬の平地で普通に見られる野鳥が、どうしてAランクの希少種なのでしょう。どうやら、繁殖個体群として兵庫県が南西限になっていることがその理由のようです。春になればアオジはみんな北に上がってしまうと思っているのが、ひょっとしたら、但馬の山地でひっそり繁殖しているのかもしれません。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

カサゴ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年12月31日 10時30分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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カサゴ   スズキ目メバル科

 カサゴは磯の浅場など、岸近くに棲んでいる海水魚です。ガシラとも呼ばれており、そちらの名称を耳にする事が多いかもしれません。磯釣りでよく釣れます。同じカサゴの仲間で、よく似たウッカリカサゴという種類がいます。そちらは沖の方の深いところに棲んでいますが、カサゴは浅場に棲んでいます。以前はカサゴ目フサカサゴ科に分類されていたのですが、近年ではスズキ目メバル科に変更されました。スノーケルをしていると、岩や海藻の陰でじっとしている姿をよく見ます。体の色は赤みがかった褐色ですが、海中では赤い波長の光が届きにくいので、深いところで見ると赤みが消えて周りの色に溶け込んでいます。1枚目の画像と最後の画像を比べてみてください。



 このように岩の隙間などに隠れていることが多いですが、張り出した岩の上に乗っていることもあります。


 頭部が大きく、口も大きいです。肉食性でして、この大きな口でエビや小魚などの水生動物を捕まえて食べています。




 こちらは水深10メートルくらいの場所で撮った写真です。岩の上や隙間にいる姿はよく見るのですが、なぜかこの深さでは砂底の上でじっとしていました。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣 和也

チョウゲンボウ成鳥オス

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年12月15日 16時32分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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冬の猛禽類の中でも、ノスリとチョウゲンボウは農地や河川敷でよく見かける種です。チョウゲンボウはスリムな体に長い尾が特徴のハヤブサ科の鳥です。

飛来するチョウゲンボウはメスタイプと呼ばれる、全身茶色の羽根をした個体がほとんど。メスとオス若鳥がこの羽色をしています。


飛来数の少ない成鳥オスが、今シーズンは、数羽、豊岡盆地内で観察されています。メスタイプと違い、頭と尾が灰色をしています。また全体に赤っぽい茶色で、コントラストが強く美しい外観です。


光を透かした尾羽が広がると、黒い横斑がくっきり浮かび上がって鮮やかです。


チョウゲンボウに限ったことではありませんが、白っぽい猛禽類はカラスに常に追われます。チョウゲンボウがハシボソガラスに追われるこの写真で、チョウゲンボウの大きさを理解することができるでしょう。

チョウゲンボウは、初冬まではバッタをよく捕食しますが、これから向かう厳冬期には、小鳥を襲って食べます。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

タモロコ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年11月30日 21時38分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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タモロコ コイ目 コイ科

 “モロコ”という魚の名前を聞いた方は多いかと思います。田んぼ脇の水路や小川など、身近なところに棲んでいる魚です。子どもの頃、魚取りをしていて捕まえた経験がある方も多いでしょう。よく似た種でホンモロコという魚がいますが、ホンモロコは琵琶湖の固有種でして、但馬には自然分布していません。但馬で見かけるのはタモロコです。

 コケでも食べているのでしょうか。雑食性で色んなものを食べますが、動物質のものをよく食べるようです。体長は大きいもので12センチほどになります。

 一見、同じコイ科のカワムツの若魚によく似ていますが、カワムツと比べてウロコが大きいことや口元にヒゲがあること、ヒレの色など違いがあります。

カワムツ  コイ目コイ科


タモロコ  コイ目コイ科

 タモロコは琵琶湖のホンモロコと比べて、体型がずんぐりしていて尻尾の付け根が太い、口ヒゲが長いなどの特徴があります。対して、ホンモロコは遊泳力の高いスマートな体型で口ヒゲが短く、鰓耙(エラにある餌を濾し取る器官)がプランクトンを食べるのにより適した形をしているなど、タモロコと比べて、湖などより広い水域での生活に適した特徴が目立ちます。しかし、この特徴は地域によって違いがあるようです。例えば、福井県の三方湖のタモロコは、湖に棲んでいるためかホンモロコに近い特徴があります。ところが、琵琶湖に棲んでいるタモロコは、湖に棲んでいるにもかかわらず、よりずんぐりした体形で口ヒゲも長いようです。これは、同じところにホンモロコとタモロコが棲んでいると、お互いの競争によって生息場所の棲み分けが進み、それぞれの生息環境に適した特徴が際立ってくる現象のようです。タモロコはよりタモロコらしく、ホンモロコはよりホンモロコらしくなるようです。但馬に棲んでいるタモロコも、体型などを詳しく調べてみると面白いかもしれません。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

ゴンズイ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年10月31日 22時24分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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ゴンズイ   ナマズ目 ゴンズイ科

 ゴンズイは海に住んでいる魚ですが、ナマズの仲間に分類されます。岸近くに棲んでいて、磯の岩の間で見ることがあります。これは数センチほどの幼魚でして、この大きさの頃は写真のように群れになっている事が多いです。このような状態を「ゴンズイ玉」と呼びます。大きくなると全長20センチほどになるようです。今年は数が多いようでして、竹野海岸でスノーケリングをしているときによく見ました。この写真のように岩の隙間に入っている事が多いので、気にしていなければ見逃すかもしれません。


 頭から尻尾に向けて4本の黄色い線があります。ヒゲは8本あります。背びれと胸びれには毒針があり、刺されると非常に痛いようで注意が必要です。幸い、私はまだ刺されたことはありません。


 浅場の底で、岩や海藻などの物陰をつたって泳いでる姿を時々見ます。また来年、夏になって海に入る機会があれば、ゴンズイがいないか岩の間を探してみてはいかがでしょうか。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

六方田んぼの猛禽類

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年10月16日 18時17分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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稲刈りが終わり、田んぼに餌を求めて小鳥が集まってくる季節になると、その小鳥を餌にする猛禽類(もうきんるい)も集まってくるようになります。

海岸の断崖で暮らすハヤブサも、この時期は田んぼが格好の餌場となります。電柱の上でじっと獲物のスキを狙って急襲します。


田んぼでハヤブサを見る機会はそう多くはないですが、同じ仲間のチョウゲンボウはよく見かけます。カラスより少し小さくスリムな体をした茶色い鳥で、小鳥のほか、今の時期はバッタをよく捕まえて食べています。


タカ科の中でトビに次いでポピュラーな秋冬の猛禽類がノスリです。後ろから見るとトビと同じような羽根の色に見えますが、前からと、飛んだ時に見上げる姿は、クリーム色をしているのでトビとの区別がつきます。


かつては希少種として扱われてきたオオタカは、最近はよく見かける猛禽類の一つになりました。この時期は、茶色い色をした今年生まれの幼鳥を観察する機会も多いですが、成鳥のキリっと締まった姿はかっこいいです。


ときどきオオタカとの区別が難しいこともあるハイタカは、オオタカより少し小形の猛禽類です。

六方田んぼでは、これらの猛禽類が秋から冬にかけてよく観察されます。彼らの餌採りの待ち伏せ場所である田んぼ中の電柱を注意してみれば、今回紹介した鳥がきっと見つかると思います。運がよければ、猛禽類の捕食シーンに出会うこともあります。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

トサカギンポ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年09月30日 17時59分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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トサカギンポ  スズキ目 イソギンポ科

 この魚はあまり馴染みがないかもしれません。全長5センチほどの小さな魚です。内湾や大きな川の汽水域に住んでいます。但馬では、今のところ円山川でしか確認されていません。岩の間やカキ殻の隙間などに潜んでいることが多いです。肉食性でゴカイなど小さな水生動物を食べているようです。




 名前のとおり頭にトサカがあります。ギンポの仲間はほとんどが海水魚ですが、汽水域に住んでいる種類もいくつかいます。


 こちらの写真は魚類調査で採集したときの写真です。兵庫県レッドデータのランクでは要調査になっており、県内の生息状況は十分に把握されていないようです。個体数もそんなに多くないようです。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣 和也

クロジ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年09月15日 13時06分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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クロジという鳥がいます。ご存知でしたか? 兵庫県レッドデータBランクの希少種。漢字で「黒鵐」と書き、「黒字」ではありません。ホオジロ科の鳥で、同じ仲間のアオジは冬の間、平地の笹薮でよく見かける鳥なのに対し、クロジは夏の山の上でないと観察できない鳥です。ちなみに、「赤字」という鳥は存在しません。


写真で見るとおり、黒い色をした超地味目な鳥です。クロジの姿を開けたところで見ることはほとんどなく、山の笹薮の中から聞こえる特徴的な囀りで、その存在を知ることができます。高く「ホ〜イ・チョイチョイチョイ」と鳴く声の主が、このクロジです。


長い間、野鳥観察を続けてきて、この夏ようやくクロジの姿を写真に収めることができました。明るいところでもこのように地味ですから、これが藪の地面近くに潜んでいれば、まず姿を見つけることは困難でしょう。

クロジは山で繁殖している期間、虫を食べて暮らしており、秋以降は暖かい地方に移動して植物の種子などを食べる雑食性の鳥です。ひょっとしたら、冬の但馬の里山周辺にもひっそり潜んでいるかも知れませんね。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

シモフリシマハゼ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2017年08月31日 13時14分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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シモフリシマハゼ   スズキ目 ハゼ科

 あまり聞きなれない名前の魚かもしれません。シモフリシマハゼは汽水域に住んでいるハゼの仲間です。大きさは10cmほどになりますが、5cmくらいのものをよく見ます。名前のとおり、縞模様が目立ちます。円山川では城崎あたりに多いようです。川岸の石の隙間などに住んでいます。


 こちらが近づくと、石積みの隙間に入っていきました。撮影した川岸は、石積みで護岸がされています。もしコンクリート護岸であれば、シモフリシマハゼは住んでいなかったかもしれません。雑食性でして、エビなどの水生動物の他、藻類なども食べるようです。


 2匹います。円山川の下流部には、割と多く住んでいるようです。


 水が澄んでいる時であれば、上から眺めていても見つけることができます。

写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

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