シジュウカラの営巣

内容 コメント(1)
執筆 稲葉一明   掲載 2013年05月22日 12時00分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

シジュウカラの営巣






シジュウカラは人間に近いところで生活している野鳥。豊岡の市街地でもたくさん生活しており、我が家の庭でも繁殖実績がある。今年は久しぶりにまじめに巣箱を掛けて見た。
一般的な野鳥の巣箱は自然体験学習などで自作したり、キットが販売されていたりするが、今回は安価で横着をして手に入れることができるので、セキセイインコ用の巣箱を通販で購入した。セキセイインコ用の巣箱は、出入り口の穴が直径約40cmで、シジュウカラ用としては一回り大きい。大きいとスズメや外敵が侵入しやすいのであまり良くないという情報もあるが、問題はなかった。















 今回気がついたことを簡単にまとめる。
1 夫婦で代わる代わる餌運び。
2 黒の多いほうがオスで少ないほうがメス。
3 オスのほうが警戒心が強く、写真撮影を意識し、巣箱に入るルートを買えて撮影を回避する行動が見られる。
4 シジュウカラには悪いが、3.5mの距離での撮影も可能。子育てが始まったら撮影ぐらいでは子育て放棄しない。
5 雛の糞を運び出す仕組みが良くできている。
6 餌運びはピーク時は1,2分間隔で行われるが、20分程度休憩があり、また20分程度給餌を繰返している。

糞を運び出す





メス 黒の部分が少ない





オス 黒の部分が多い





以下時系列の観察覚書
3月上旬
シジュウカラが営巣場所を探しに庭へやってくる。
3月24日
巣箱をグミの木の地上1.5mほどの場所に設置する。本当はもう少し高い位置の方がよいのだが、うちの庭ではヘビを見たことがないので大丈夫であろう。シジュウカラは、地面に伏せた植木鉢にでも営巣したという報告もある。さっそく、シジュウカラが中をのぞいたりしているのが観察できる。
4月上旬
巣箱へ巣財を搬入しているのを目撃した。営巣するつもりである。
4月21日
巣箱から小さな鳴き声が聞こえてくる。いつの間にか産卵、抱卵して孵化したようだ。せっせと餌を運んでいる。
4月28日
鳴き声がかなり大きくなっている。餌運びの撮影をする。
5月6日
1,2分の間隔で、オスメス交互にしきりに餌を運んでいる。ケムシ、イモムシ、クモ、ジバチ類。餌を運び込むのとは逆に、2,3回に一回、巣から何かを咥えて飛び立っていく。プリン状というか、貝類のカキを思い出すようなものを運び出している。これは、雛の糞。巣箱の中には4〜10程度の雛がおり、短期間に大量の餌を食べ、大量の糞をする。排泄物を運び出さないと、巣箱の中は糞であふれ出してしまうが、親が運び出しやすいよう、潰れない状態で雛の総排泄腔から咥えだすということである。実にうまくできている。シジュウカラは孵化後21日程度で巣立つ。正確な孵化日が分からないので巣立ち日が予測できないが、声の勢いでは、もうすぐ巣立ちそうな気配を感じる。
5月11日
朝の段階でまだ巣立っていない。所要で12日午後まで外出するのでその間に巣立ってしまうだろうなと感じる。
5月12日
15時時点でまだ巣立っていない。夕刻には巣立ちなどしないと思い、巣立ちは明日以降と判断する。
16時半ごろ、油断してテレビを見ていたら、洗濯物を干していた妻が巣立ちをして地面に落ちている雛を発見する。かろうじて撮影できたのがこの一枚。16時32分。
15時時点で、巣立っていないのに親の餌運びが行われていなかったので、巣立ちを促している状況であったようだ。それが分かっていれば巣立ちの瞬間を撮影できたであろうから残念である。10年前に我が家の庭での巣立ちは午前中であった。巣立ち後の雛達の外界での慣れを考えると夕刻は不利だと思うのだが、ネット上では夕刻の観察報告も見られるので、普通にあるようだ。巣箱を確認すると、雛が一羽巣立ちできずに死亡していた。十分育っているので、巣立ちに失敗して死亡したようである。

巣立ち





シジュウカラは春先だけでなく、夏季にも繁殖するようである。ただし、その時期はヘビなどの活動も活発なので、繁殖成功率は下がり、ヘビなどの餌として食物連鎖の一環を担っているようだ。巣箱は中に残っている巣材を出してきれいにしてやると再び営巣する確率が高くなるらしい。我が家ではヘビは見かけないので、次を期待してみたいと思う。



巣立ち後の巣箱の中

コメント

投稿する

 

コメントありがとうございますm(_ _)m


なまえ

題名
スマイリー
投稿本文

CAPTCHA image
上に表示されている4文字を入力してください。
読みにくい時は画像をクリックすると別の文字が表示されます。

一番上へ
サイドナビ
サイトマップ