先輩紹介

但馬の水でおいしいパン

道の駅神鍋高原に立ち寄るととても元気のよい声が聞こえてくる。“いらっしゃいませ。どうぞ”


声の主は、平成215月オープンしたパン屋さん Pain de “A”(パン・ド・アー)オーナーの岡田梓さんだ。

但馬の水でおいしいパン_1

小さいころから地元神鍋が大好きで、いつかパン屋さんになることを夢見ていた岡田さん。


大学を卒業した後、大阪でパン屋を経営する会社に就職したのもそんな思いがあったからこそ。しかし、配属された部署では、販売員としての仕事だった。


働きながらも、“自分でパンを作ってみたい”という思いはどんどん強くなるばかり。


そして、ついに25才の時、パン職人を目指して加古川のパン屋さんに転職し、そこでパンづくりを6年みっちり学んだ。


一通りのパンが作れるようになった頃には、自分の理想のパンとそれを売るパン屋さんを考えるようなっていた。


ちょうどその頃、故郷の神鍋で地域活性化のため目玉となる事業ができないかと声がかかり、自分の夢の実現とその思いが一致して、Uターンを決心した。

但馬の水でおいしいパン_2

但馬の中でも、ふるさとの神鍋に帰ったのは、そこにパン作りに必要なきれいな空気とおいしい水があり、おいしい食材が豊富にあるから。


パンの半分は、水分で出来ているため、水は特に重要で、神鍋の水で作るパンはとても美味しく仕上がる。


「自分では、まだまだ力不足ですが、おいしい水とおいしい素材の力を借りて自分の味を作っています」と岡田さん。


「お店に来られる遠方の方には神鍋の食材の話をし、顔見知りの方とはたわいもない会話をしながらパンを作れるのがとてもうれしい」


「時には厳しいことを言われることもあるけど、それは、私を思ってのこと。すぐに次のパン作りに活かしてます。」


このように語る岡田さんは、ふるさと但馬への思いとパンへの情熱に溢れていた。


きっと、パンを買って帰るお客さんは、おいしいパンと岡田さんの元気をもらって帰っていることだろう。


 


 

(小幡恵大 2010.7.13)
但馬の水でおいしいパン_3 豊岡市日高町 Pain de “A”(パン・ド・アー) オーナーの岡田梓さん